アミリュ さんの感想・評価
3.4
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ジョジョ史上最も知名度がある実験的な作品、バトル好きor熱烈な原作ファン向け
ジョジョといえばスタンドッ!!
そのスタンドが生まれたのはこの部であります
ですがあらゆる点で実験的な作品と言えるでしょう。
まずストーリーですがディオを倒すためにエジプトへ向かってアジア、中東を旅するという話です。
当時流行ったRPGを踏襲したような道中襲い掛かるボスを倒すようなシンプルなシナリオで、ジョジョの友情はあるもののしつこくない適度にドライな人間関係もよく出せてて良いと思いますし何より、旅をしている楽しさは十分に楽しめました。
個人的に男友達はいなかったのでそういう雰囲気を味わえたのは貴重でしょう。
ただ面白い要素はそこらかしこに漂う一方で大筋が面白いといえば原始的すぎて私は面白いとは思いませんでした。
ジョジョはどちらかといえばホラーやグロテスクなシーンなど中高生向きですが、編集の都合か低年齢向けの勢い重視のシナリオが強く、3部は勢いだけでキャラもバックグラウンドもシンプルすぎます。
登場人物は主役陣こそ他部とそこまで変わらない中々濃いメンツですが敵キャラがとにかく同じような小悪党が多すぎて途中でマンネリ気味になりました。
原作ファンを考えての事でしょうが展開を幾分か端折ってもいいのでは?
と思いました。
ジョジョといえば登場人物の奇抜で前衛的なファッションも有名だと思いますがゲイファッションを取り入れすぎた2部でお咎めを食らったのかヴァニラアイスが出てくるまで控えめであまり面白みがないと思います。とは言えこの時代で言えば充分奇抜だと思いますが…
主要人物、エジプト編以降の敵はそれなりに考えられてると思いますが、スタンドの設定もそこまで練られてなく、あまり登場人物の性格を反映してるようにも思えません。
ジョジョは結構下ネタも多いんですがこの部は特に多くしかも子供っぽいですね。(下ネタに子供も大人もあるかという議論はさておき)
小汚さは行く先々の国々を反映してるとは思いますが正直不快でした。
ジョジョは好きですがこの部は好きではありません。
酷評をした一方でホラーシーンで使われた現代音楽を含む洋画調のBGM、EDのチョイス。
熱く緊迫した声優さんの演技は好きです。
ホラーシーンも中々いい感じです。
シリアルキラーやソシオパスなと反社会人格者への描写はこの頃から開花しており、面白いキャラもそこそこいます。
ジョジョ特有の超絶こじつけ理論による勢いとインパクトのあるバトル展開はこの部でも凄く楽しめるので、バトル好きの人はとても楽しめると思います。
※加筆&訂正