シャベール大佐 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とめどなく湧き出る空想の描写が魅力の、部活系アニメ制作アニメ
3人の女子高生が、芝浜高校の部活「映像研」としてアニメ制作に励む姿を描く作品。全12話。
内容的には、空想を膨らませて設定や物語を生み出し、それを実際に映像として実現していく様子だけでなく、お金集めや宣伝などのビジネス的な要素も描かれており、雰囲気は部活物とお仕事物の中間といった感じ。浅草みどり、水崎ツバメ、金森さやかというメインキャラ3人がそれぞれの役割を分担しています。
ぶっちゃけストーリー展開としては、文化祭など具体的な目標に向けて作品を制作するというミッションを何度か繰り返すだけで変化には乏しいのですが、それでもアニメ好きとしては普通に楽しめる内容になっていました。まるで秘密基地のような芝浜の町の様子や、それに触発されて湧き出る浅草の空想の描写などにはワクワク感もあって、個人的には、そのあたりがこの作品の最大の魅力でした。映像を作ることがテーマのアニメだけあって、作画もとても良かったです。
キャラは、メイン3人は個性がしっかり描けていますが、それ以外の登場人物はやや印象が薄かったかも。声は、浅草の伊藤沙莉、ツバメの松岡美里、どちらも知らない名前でしたが、演技は全く問題なかったです。特に浅草の特徴的な声質は耳に残りました。
最後まで観終わって、物語自体は普通に面白いくらいでしたが、アニメ作品としてはなかなか高品質だったと思います。創作活動に興味がある人なら、かなり楽しめるんじゃないでしょうか。