STONE さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ゲームプレイ前提の作品?
原作は未プレイ。
基本的には「原作ゲームプレイヤー向けの作品なのかな?」という感じで、本作における
ストーリーの大きな流れは分かるが、設定の詳細な部分については最後まで分からなかったし、
これまでの藤丸 立香とマシュ・キリエライトの活躍を描いた前日譚のようなものは想像
するしかないため、二人を中心としたキャラたちの心情などにも今ひとつ寄り添うことができず、
といったところ。
それでもサーヴァントなどの「Fate」シリーズの基本的要素はちゃんと踏襲されていたことも
あって、今までの「Fate」シリーズの知識だけでもそれなりに楽しむことができた。
魔術なども相変わらず重要なファクターではあるようだが、「Fate/stay night」などが
ローファンタジー的雰囲気に満ちていたのに対して、カルデアの雰囲気やタイムトリップ
展開など、「随分とSF的雰囲気が強くなったなあ」という感が。
詳細が分からずとも楽しめた理由の一つはキャラクターにあったみたいで、多くの魅力的な
キャラに惹かれた。
メインの立香とマシュだが、二人とも凄くいい子達で好感が持てる。いずれも作品内では決して
強者ではないような位置付けだが、それでも頑張る姿がいい。この立香の良い子具合が女神達を
次々と篭絡していったような。
この女神達だが、明るく陽気で情愛がありつつ、わがままで残酷で、と多神教における神話
世界の神々を思わせるキャラが多く、いかにもという感じ。
原作ゲーム未プレイゆえに、「Fate/stay night」では悪役だったギルガメッシュが良い
王様然としていたり(でも基本的な軸はぶれていない感じ)、女神のイシュタルや
エレシュキガルが遠坂 凛に、同じく女神のジャガーマンが藤村 大河にと、それぞれ
「Fate/stay night」のキャラとそっくりでびっくりした。中の人は同じだし。
調べてみると疑似サーヴァントとして召喚される際の依代が凛や大河だったということらしく
納得。
メタ的にはファンサービスとして「Fate」シリーズのスターシステム的なことを
やりたかったのかなと。
こういった原作知らずゆえの驚きはむしろ楽しみの一つでした。
終盤の対ティアマト戦は総力戦といった感じで、多くのキャラが協力して立ち向かう展開は
なかなか燃えるものがある。
アクションシーンなどの作画もいい感じでした。
2020/03/23
2024/08/31 加筆・修正