STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
原作は未読。
印象としては異能バトル+デスゲームといった感じ。
多くの異能バトルものは文字通り異能を駆使して戦うのに対して、異能とは関係ない銃器、刃物、
格闘技などの使用頻度が高いのが面白い。
本作の異能であるシギル自体、戦闘向きではないものも多いようで、そういう傾向になるのも
致し方ないところか。
この戦闘向きではないシギルの使いどころも本作の見どころの一つといった印象。
デスゲームものとしてはその殺伐とした内容に反して、緊張感はそれほどでもなかった気がする。
これは当面はただ一人の勝者を選ぶサバイバルゲームではないため、プレイヤー同士がクランを
結成したり、更にクラン同士が同盟を結んだり、そこまでいかなくても他のプレイヤーの存在を
放っておいたりといった感じで、必死になって他者を潰そうとしていないところが
そう感じさせるのかなと。
後半になると個よりクランが主体となり、マフィアややくざなどの裏社会ものに近い印象。
正直なところ作画、演出、設定、展開などに際立ったものはなく、いかにもB級作品といった
印象だったが、個人的にはかなり楽しめた。この辺はキャラの魅力に負うところが
大きかったのかなあ。
デスゲームものの場合、主人公がいつまでもゲームを避けようとしたり、不殺を
貫こうとしているとちょっとイライラさせられる。さすがに最初から嬉々として殺人に興じて
しまうのはどうかと思うが。
その点は終盤ではあるが主人公のスドウ カナメが腹を括ってくれたのはありがたい。まあ、
それ以前にシュカ、リュージがかなり割り切っていたスタンスだったのは個人的には
ありがたかった。
原作未完ということで話途中で終わったが、カナメのシギルが作中で変わっていったり、
「ダーウィンズゲーム」というダーウィンを冠した名前と言い、今後はシギルが進化していく
展開なのかな?。ゲーム自体が人間自体を進化させるためのゲームという気もするが。。。
王役の松岡 禎丞氏だが、善役にしろ、悪役にしろ狂気を孕んだキャラが本領発揮という印象が
あり、本作の王はまさに打って付けといった感じ。
狂気と言えば、シュカも可愛い雰囲気とは裏腹に狂気を秘めているような感じで、上田 麗奈氏の
演技がそれを見事に表現していたのではないかと。
2020/03/22