Progress さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ダーウィンズゲーム レビュー
あらすじ
平凡な高校生である須藤要のもとに見知らぬアプリ「ダーウィンズゲーム」の招待メールが届く。アプリを起動させてしまったカナメは、プレイヤー同士が異能を駆使して戦うゲームに巻き込まれてしまう。わけもわからぬまま、襲い来る強力なプレイヤーとのバトルを切り抜け、カナメは生き残ることが出来るのか!?(TVアニメ動画『ダーウィンズゲーム』のwikipedia・公式サイト等参照)
さて、私が視聴していた中では今期で最初に完結した作品でした。
主人公のカナメという人物が、最初はただの高校生という事で、微妙にカッコよさがないかなと感じていました。
カナメの初期の状況設定が、あまりにも普通の高校生の日常と言えるがゆえに、導入の面白さは欠けていました。能力バトルという作品自体も多くあるし、ちょっとワルめの登場人物達のデスゲームって第一印象ではハマりにくかったかな。
作品のターゲット層はカナメと同じような高校生以下を対象とした漫画作品なのかなと。
序盤から終盤の直前まで、カナメの性格は甘さがありましたが、友人にまつわる事態によって変わり、精神的な強さを手に入れるという展開は、一つの前日譚として見れば面白かったと思います。
カナメの性格が変化し、強さを手に入れた所から作品が始まっていれば、好印象だったのかなと。
全体的な物語の流れ、バトルの開始、その前の導入、バトル中の展開、バトル後の登場人物の変化、どれをとっても、どこか場当たり、綿密に練られた作戦の成功を見たときの気持ちよさのある展開ではなかったかなと思います。バトルのライブ感、戦闘の中で敵の攻略法をみつけていくような展開が多かったと思いますね。
この作品で最も評価すべきは、やはり、9話アクションシーンの作画。
高速道路で二つの車上で戦闘というシチュエーション。
劉雪蘭とシュカのバトルシーンに関しては一度見たら記憶に残る。アクション、人物の戦闘シーンは、体のしなやかさや動きの速さ、表情といった、肉体があるからこそ作れるカッコよさがあるなと感じました。
物語が多少個人の趣味に合わなくても、アニメはアニメーションによって作品に引き込む力があるんだなと思わされましたね。