waon.n さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
何故か泣けてきた。今まで言語化できなかった部分を伝えてくれてるからだろう。
タイトルで落ちてます。
まだ、途中。これからも楽しみ。
-----視聴後------
スゴイなって思うのはアニメへのこだわりをアニメで表現するって点にあって。それができていなかったら全く説得力がないモノに成り下がるというかただのゴミクズになる。これをアニメ化するという勇気をそもそも称賛したい。
そんでもって成功してると私は感じました。
キャラデザは原作に忠実だったりすますが、もしリアルな解像度の高い絵だったとしたらアニメにするの大変でキャラデザを簡素化させる必要があったのかな?解像度の高い絵を動く作画を作るというのはやはり大変なんだなって感じなくもない。アニメは絵だけではなく動いてこそアニメーションなんだって改めて教えてくれる。
本編でも語っているように、「全て作者が意識して書いたものでできあがってるからね」どうやってカッコよく見せるかをしっかりと描いている点においてなるほどなぁってならざるを得ない。まぁそこに興味がなければそれまで何ですが。
映画とかでも同じことが言える。じゃあ映画とアニメの違いって何じゃい。ってなると映画はロケーションに縛られるがその分リアルな没入感を与える。3Dを作ろうというのはこの没入感を高める効果を最大限発揮できるように考えていったらこうなったみたいなところもある。
アニメは情報量の調節をできる。ただ制限が多すぎて基本できないんですが、まぁカット毎に調節できるから、ここには力を入れたい、とか入れないとかできる。撮れたものが全てな映画に対して、最初から作者の考えで作り出せる点で意識が良い意味でも悪い意味でも反映されてしまうなって。
っていうのを、絵と作画とセリフで表現してくれたこの作品を観てなぜか感動をしたのはきっと、ツバメの考えや決意に心を揺さぶられたからなんだ、そしてそれを実行する強さを説得力を持って実現しているこのアニメの制作者達の力のおかげなんじゃないか。
私も好きな SHIROBAKO との対比をよく見かけます。
ただ、題材として取り扱っているものがアニメ制作現場であるというだけで、何を見せたいのかについては全然違うものだ。どうせ似たようなもんだろ?って思って観るのを辞めている方はぜひ見てほしいな。違う楽しさが見出せるから。
じゃあどう違うのかって話をしないといけないなと。
{netabare}
SHIROBAKOは制作現場の苦労話であり、アニメ制作者だけではなく社会人なら同じような感想を持てて共感させることを念頭に置いている。んで、一番リアルに描けるのがアニメの制作現場だったしそれらは実は視聴者の中には興味がある人も少なからずいる。私もその中の一人なのだけれど、実働とは違うフィクションであるのは分かっていてもそういう苦労はどの仕事でも変わらんなって感じれるような作りになっている。素晴らしいと思う。
対して、 映像研には手を出すな ですが、そもそも彼らは社会人ではありません、夢と希望を持った若い人材なんですね。んでその才能を発揮する場所を作って、どうやって成長していくかを描いてるのが物語の部分。そして見せたいものってのは彼らがどういうところに夢や希望を持っいるのかクリエイターとしてどうなりたいのかを描いている。
主人公の立ち位置も違う。
SHIROBAKO の主人公は大きな枠組みではクリエイターかもしれないけれど、絵を描いているわけでも物語を作っているわけでもない。
映像研の主人公というか主に描かれている3人はクリエイターです。金森氏はプロデューサーという立ち位置なので実際には作っていないけれど、できる事とできない事の判断をするという意味でクリエイターの立場に近い存在であると思う。
まぁ異論は大いに認めるところではありますが、多少は違うよねって思っています。
{/netabare}
演出面では・・・本編をみてそれを語るのはちょっと恥ずかしいので止めておきますが、製作者側が自分達で上げたハードルはしっかり超えているので良いです。ロボットの対戦シーンなんかは最高だった。
背景や世界設定も面白い。
実際にはない架空の場所ですが、凄く細かく作りこまれている良い印象を受けます。こんな面白い街なら一度行ってみたいと思ってしまいます。
全体としては良いんですが、残念なのは最後の方は少し、スピード感がありすぎてついていけなかった感じもあります。なのであまり余韻を楽しむ事なく終わってしまったのが寂しさすらある。
ちゃんと終わった事には満足しているので、全然問題はないんですけれどね~。