退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
流した涙の種類が違う
今まさに見終わったところ。
どうしてこんな作品を作ろうと思ったのか理解に苦しむ。
もう一度見ようなんて気には絶対にならないので忘れないうちにレビューをしておく。
採点が非常に難しい。
なぜなら他人に勧めたいかといわれたらどちらとも言えないから。平和ボケしている現代人は見るべきなのかもしれない。将来をしっかりと見据えることのできなくなったこどもたちは見るべきなのかもしれない。家族を愛せなくなった人は見るべきなのかもしれない。
泣いた。
それはもう他作品では経験したことがないほど泣いた。
涙もろくなったからではなくとめどなく溢れる涙が頬を伝った。
わたしはそういう作品と出会えることを楽しみにアニメを見るのだが、この作品は涙の種類が違う。
感動をともなう心を洗う涙とは異なり、今回流した涙は、悲しい、寂しい、辛い、などがないまぜになった心を抉られるような、そんな涙。中には家族愛なんかも少しは入っているだろう。しかし胸を刺すような、強い負の感情がほとんど。流したかった涙ではなかった。
演出も決して上手くはない。もっと短くまとめられるはず。見ていて辛いので11話は長すぎる。また、最初の4話、主人公は中学一年生にも関わらず小学三年生の弟よりも精神的に幼い。他の方も書かれているがわたしも終始イライラして見ていた。登場するこどものとる行動が目も当てられないのはほぼずっとで、ようやく余計なことをしなくなったときにはひたすら悲しみの刃で胸の同じところばかりを刺してくる。
繰り返しになるが、いったいどうしてこんな作品を作ろうと思ったのだろうか…。評価は、3をつけたのではない。採点不能。この世界の片隅にと同じだということ。