でこぽん さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
恋愛に不慣れな高校生の感情が丁寧に表現された物語
この物語は恋愛に不慣れな高校生たちの感情を描いた物語。
みんなはとても純真で、それでいて恋愛が下手。
だから、傷ついたり、無意識に傷つけたり…
いつの間にか心がアニメの世界に浸りすぎてしまいます。
それぞれの登場人物に感情移入してしまいます。
物語は、高校三年生の泉瑛太が12月に転校してくるところから始まります。
瑛太は4年前まで、この街に住んでいました。
そして親友の相馬陽斗や陽斗が恋している森川葉月、陽斗に恋している夏目美緒らとともに
残りの高校生生活を過ごします。
瑛太は夏目美緒に恋しています。
ただでさえ恋愛関係が複雑なのに、写真部の小宮恵那が登場し、
さらに恋愛関係は複雑化します。
しかも、この時期は受験シーズン。
受験に悩み、恋愛に悩む高校生の気持ちが実に丁寧に表現されていました。
誰も悪い人はいないはずなのに、傷つき涙を流す美緒や恵那。
二人とも純粋だから、真剣に生きているから、涙が流れてくるのでしょう。
そのときの葛藤、心の悩みなどが実によく表現されていました。
そして、小宮恵那が在学期間の短い泉瑛太のために作ってくれた {netabare}手作りの卒業写真集{/netabare}
優しさがこもった暖かい贈り物でした。
あんなものをもらったら、誰だって感激します。
私だったらその場で泣いてしまうかもしれません。
音楽やBGMも、この物語によくマッチしていました。
とてもさわやかな曲です。
この物語を見ると、もう二度と戻ってこない学生の頃を思い出します。
ここまで高校生の気持ちを丁寧に表現された監督やスタッフの方々に感謝いたします。