鰺鱒 さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
D.C.ってそういうことかぁ~・・・
[2020/03/10 v1 D.C.ってそういうことかぁ~・・・]
原作知らず。テレビ放送版を視聴後に本作、さらに本作の後に劇場版Cadenzaも視聴した状態で書いています。
テレビ放送は「全編3DCGで描かれる、潜水艦を含んだ海戦もの(ただし、光学兵装やら重力コントロールやらが盛り沢山)。極端に海面が上昇し、土地が少なくなった近未来。人類は「霧」と呼ばれる第二次大戦期の軍艦に似た外見を持つ艦隊群に海上を支配・封鎖され、通信も物流もままならない状況にあった。そんな中、霧から離れ独自の行動をとる潜水艦・イ401に乗り込み、霧の艦隊と戦う主人公たち、、、(自己引用)」な感じ。
テレビ放送から二年を経て劇場公開された D.C.=Directors' Cut と テレビ放送以降の物語。比としては2対1。要はテレビ放送の総集編2/3、新編1/3という構成。これ、劇場で見ていたとしたらエンドロールと同時に「金返せ」って口にしてしまったかも。
この最後1/3が続くCadenzaの下地になっているため、観ないわけにはいかないし、でも2/3は総集編だしという痛し痒し編成。まぁ確かに、続くCadenzaの内容だけだと物語展開が不十分になるし、新編部分をくっつけちゃうと少々長すぎになるわけだけども。そういった大人の事情は脇に置き、新編1/3について。
雑にあらすじ。
{netabare}新編にあたる部分は、日本で開発されたとある兵器が主人公たちの活躍により米国に届けられたそのあとから始まる。(おそらくは)資源と生産設備が十全であった米国において大量生産されたその兵器・振動弾頭は、謎の勢力「霧」に対抗するだけでなく、霧の殲滅も可能な代物だった。そのテストを兼ねた実戦において霧の戦艦を見事に撃沈した直後、「事件」は起こる。そのころ主人公とイ401・イオナは、自ら撃沈した姉妹艦の沈降現場を捜索していた。そんな主人公たちに新たな霧の艦隊、メンタルモデルが接触を図る。大戦艦、金剛型弐番艦・ヒエイを「会長」とする「生徒会」だった・・・・そしてついに、霧の艦隊・超戦艦ムサシが、「お父様」とともに人類に対して最後通牒を突き付ける。{/netabare}
続くCadenzaを見ることが前提となっている作品なので、本作に対してそれほど感想はありません。
以下、アトランダムに思いついたこと。
― 日米大人の事情
{netabare}どちらの陣営も、対・霧戦終結後の青写真を描いているようだが、それだけ政府・官僚が機能しているってことはいいことだ。そんなとこまでてを出す程度には、余裕があると言うことだし。{/netabare}
― コンゴウのReplacement:ヒエイ
{netabare}いやまぁ、なんで生徒会という概念を霧が拾ったのかよくわかりませんが、綱紀粛正をなす集団ってことならわからんでもないです。セーラー服との整合性も取れますし。テレビ版で登場したころのコンゴウよりも堅物と言われていますが、堅物ってことはそれだけヒエイ自身初期状態から「我」を持ちすぎ。
{/netabare}
― ミラーリングシステム:よくわかりません!
位相差がなんだって?!
― 爆雷初体験、しずかちゃん
{netabare}ヒエイたちとの戦闘で爆雷投下された際、ソナー・静香がその識別に戸惑ったわけだが。「爆雷で攻撃されたのはじめて」って、Simとかで音聞いたことくらいはあるんじゃないのか。それとも、霧の爆雷は「本邦初公開」だったのか。っていうか、この艦に旧来型のソナーマンって必要なのだろうか。{/netabare}
― ようやく見えてきた、主人公たちの目的に対する「手段」
{netabare}人類側の兵器が、霧に対する対抗手段足りうることが分かった(霧に知られた)瞬間に、兵装ロック。戦略的均衡(に、なっているのかどうかはわからんが)を背にした交渉か。{/netabare}
― 蒼の艦隊・メンタルモデルたち
{netabare}タカオに実装された「乙女プラグイン」は、ついにスキル・女の勘を発動する。ビーチでの漫才は結構面白かった。っていうか、演算処理能力の塊であるはずのメンタルモデルがノートパソコンいじってるってのがちょっとな。はるはる、目元がちょっと色っぽくなった?気のせい?{/netabare}
― お父様 is お父様
{netabare}主人公のお父様=ムサシのお父様。ほほう。{/netabare}