ねごしエイタ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
閉ざされた環境で、生きる幸せはどこに?
中東の砂漠の街かと思ったら、タリバンなんて言葉が出てくるので、トルクメニスタン、アフガニスタンが舞台のお話になるです。中央アジアが舞台なのに、明らさまな英語だったです。
兵隊だか野党だかわからない変な男に言いがかりをつけられた父娘が、逆恨みを買うです。家に押しかけられ、父親を逮捕と語って、拉致されるです。
女性は顔を隠さなければならない、男性と一緒でなければ外に出てはいけないという、勝手な決まりの社会でしたです。反したものには、「帰れ!」言いながら、容赦のない暴力に会います。
そんな中で生活するため、主人公のパヴァーナは、少年になりすますことにです。
パヴァーナが、刑務所から父親を救出できるか?までの様々な日常を描いたお話だったです。
パヴァーナが弟や友人や一人でいるときに語るお話が、なんだか面白かったです。主人公がスリマンというのも面白さがあったです。
NHKに出てきそうな昔からあるかの絵本童話のような作画が、今現在にとってなかなかいい味出していたです。
男性優位の社会で、女性が生きていくことの難しさが、もろに伝わってきたです。
出てくる男性が悪人ばかりでなく、一部にいい人もいたのがせめてもの救いだったと思ったです。
{netabare} それが、パヴァーナの父親救出に間一髪のところで、救いになるのです。
その先、親子がどうなっていくのかわからないけれど、再会できたところに大きな感動があったです。ひとまず、「これでいいのだ!」です。{/netabare}
欲を言えば、この家族たちがこんな環境から完全に脱出できたまでを、見たかったです。