みーた さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
間違いなくおもしろかったんだけど…
京都アニメーションならではの
美しい作画、丁寧な演出はやはり見事です。
ただ、
{netabare}
原作が3~4巻分を2クール約10時間かけて描いた1年目の話と異なり、
原作2巻分を、映画2本約3時間で収めた第2楽章は、
ただでさえ詰め込み過ぎにみえるのに
「リズと青い鳥」の方を丁寧に描いたこともあって
本作はかなり駆け足な印象で、
特に中盤はダイジェストを見ているようでした。
また、 {/netabare}
本作は時間の制約もあってか
TVシリーズを見ていなくともある程度楽しむことができた
「リズと青い鳥」とは異なり、
完全にTVシリーズ(またはその再構成版映画2作)および
「リズと青い鳥」を見ている前提で製作されて{netabare}いるため、
これらの作品を一部でも見ていない状態で本作を見ても
正直言ってなんのこっちゃな作りになっています。
大会の結末に関しても、
これまでの作品を細かく見ていけば
途中差し込まれるいくつかの伏線を考慮すると
(2年目である点を差し引いても)
ある程度予想のつくものとはなっていますが
この作品単体として見れば、ややアンチ・クライマックス的なものになって{/netabare}います。
映像化できていない細かなエピソードもたくさんあると思いますので
是非第3楽章では、2年生までの補足となる話を含め
アニメシリーズなどでしっかり描いていただけたらと思います。
最も、本作品については
冒頭で絶賛した作画技術の根幹をなす
キャラクターデザイン・作画監督が
残忍な事件によって
多くの優秀なアニメーターとともに故人となっております。
精神的にも、技術的にもなかなか続編とはいかないでしょうが
時間がかかっても何とか完結させていただけたらと思います。