ミュラー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
エンタメ作品として及第点
突然巨大な虫に変化してしまう奇病が世界各地で発生し、世界人類の2/3が失われた世界。
世紀末感にあふれ、虫に襲われるといえば、言わずと知れた風の谷のナウシカを思い出すが、世界観はまさにそんな感じ。
こういう作品って、最初のインパクトが強く、登場人物の掘り下げが後から来るため、中弛みになりやすく、構成が難しいのだが、この作品も例にもれず、後半の迷走感から着地点に苦労した感がある。
4話のキドウの慟哭が一番の名シーンかなあ。
でも、様々な要素を盛り込んで、エンタメ作品としては見ごたえのある作品に仕上げているのはさすがと思う。
物語りの軸をキドウとイリのラブストーリーにしているのは正解だったのでは。
結局最後まで虫の脅威は残ったままだが、綺麗にまとめた感はある。
ここから蛇足。
3DCGとしての技術面ではちょっと不満があり、ズームインのシーンでのエッジが気になってしまった。シーンに応じてエッジを調整するくらい、今の技術なら簡単にできると思うのだが・・。
パッと見で素の画像に見えるようなシーンも多く、もうすこしエフェクト掛けないと、画面がチープに見えてしまうよ。
虫の造形の出来が良いだけに、人物の描画に難を感じてしまった。
手書きでないから作画崩壊は無いものの、ちょっとCGの雑さが見えてしまった気がします。