ようす さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
そうして彼らは一筋縄ではいかぬ青春に悩みながら大人になっていく。
「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」、
通称「俺ガイル」の2期です。
物語は前作からの続きとなっているので、
1期の視聴は必須です^^
1期見てから時間が空いていたので、
1期の内容を覚えてなくて「えーっと…」となる部分もありました^^;
そして2020年4月には、
完結編である3期の放送も決定しています。
1期は2013年放送でした。
原作も2019年に完結しましたし、
ついにこの時がやってきたのかと、今から待ちきれません。
2期は全13話です。
● ストーリー
高校生の比企谷八幡(ひきがや はちまん)は、
いわゆるぼっちである。
友達を作ろうとせず、
ひねくれた視点で周りを眺めている。
彼に目をつけた生徒指導担当の平塚(ひらつか)先生により、
奉仕部に強制的に入部させられる。
そこは生徒の悩みを解決する手助けを行う部であった。
雪ノ下雪乃(ゆきのした ゆきの)、由比ヶ浜結衣(ゆいがはま ゆい)、
そして八幡の3人による青春ラブコメストーリー。
1期も面白かったですが、
2期も安定して面白かったです^^
どんどん続きが観たくて、
あっという間に観てしまいました。
今回もクラスメイトから恋の悩みを相談されたり、
生徒会活動の手伝いをしたり、
みんなの悩みをなんとか解決しようと奔走する八幡たち。
だけど、1期と同様、ひねくれ八幡が思いつくのは、
自らを損な悪役に回す自己犠牲な方法ばかり。
そんな八幡のやり方に納得できない雪乃や結衣など、
周りの人たちの言動によって、八幡にも徐々に変化が現れるのが2期。
そして仲良し3人の関係にも変化が…。
ぎくしゃくするのは八幡の行動のせいだけじゃなく、恋も絡んできて…。
最終話は「え、これで終わり!?」という、
続きが気になる終わり方でした。
青春の荒波にもまれる彼らの選択する答え、
気になります。
≪ 青春 ≫
この作品はこの2文字に尽きるんだなあ。
悩んでる。迷ってる。青春してる。
キラキラ眩しい部分だけにスポットライトを当てるのではなく、
悩みとか苦しみとかもがきとか、そういう部分をしっかり描く。
それもネガティブに描くんじゃなくて、
「それでいいんだ」とポジティブな描き方をしているのがいい。
確かにキャラ達は悩んでるし苦しんでるけれど、
見ている側にはネガティブな印象を強く与えず、
「ああ、青春してるなあ」となんだか微笑ましくさえ感じます。
この作品の「悩んだり迷ったりすることは悪いことではない」と、
肯定的に表現しているところが好きです。
自分の成長につながっている。
きっと抜けた先には今より素敵な自分が待っているはず。
こういう時間がこれからの彼らという人間を作るんだ。
そして大人になったとき、あんなこともあったよねと
微笑ましく振り返るのでしょう。ああ、青春。
罪なのは、
その苦しみから目をそらしたり逃げてしまうこと。
悩んだ結果、正しい答えを得ることが大事なんじゃない。
自分が納得する答えを得ることが大事なんだ。
≪ 言葉が刺さる ≫
登場人物たちの言葉は難しい。
もがいている彼らが必死に語る言葉の意味を、
毎回考えることに必死でした。
正直、真意をつかみ切れていない言葉もたくさんあります。
だけど、すごく刺さってくるのです。
それは声優さんの演技のすごさもあるのでしょうけれど。
特に私は8話の平塚先生が八幡に語るシーンが心に響きました。
八幡が同い年だったら惚れていると仮定するのも、すごく納得です。
● キャラクター
1期もそうでしたが、
私は八幡のキャラ大好きなんですよね♪
ひねくれていて、警戒心が強くて、
それでも彼の語る言葉には説得力がある。
自分を犠牲にする方法しか知らなかった彼が、
ちょっとずつ変化してきているのも2期の見どころでした。
照れて赤面するところは可愛い(*´Д`)
八幡のツッコミを兼ねた心の声、好きですw
八幡の妹の小町(こまち)も、大好きなんだな~♪
八幡も小町の事大好きですが、
小町も兄の事を大事に思ってる。
仲の良い兄妹、素敵です♪
というか単純に小町可愛すぎ(*´Д`)
他のキャラも魅力ありすぎて、
いいキャラそろってます。
新キャラのいろはすこと、
一色いろは(いっしき いろは)もいいキャラしてますねw
自分が可愛いことを自覚しているぶりっ子キャラ、
彼女がしゃべるたびに笑いそうになりましたw
佐倉さんの演技がいい感じにハマっていたな~、
嫌なキャラだけど、嫌いになれない不思議なキャラですw
ゆきのんと結衣なら、
個人的には結衣の気持ちを応援したいけど、
はてさてどんな結末になるのやら…。
● 音楽
【 OP「春擬き」/ やなぎなぎ 】
「はるもどき」と読むのですね。
最初読めなかったw
1期に引き続き、
やなぎなぎさんが担当♪
1期の「ユキトキ」も名曲でしたが、
今回も曲もひだまりのような温かさのある曲^^
この作品によく合う♪
【 ED「エブリデイワールド」/ 雪ノ下雪乃(早見沙織)、由比ヶ浜結衣(東山奈央) 】
この曲も好きです♪
歌詞がちょっと切ないながらも、
作品のテーマにぴったりです。
ED後のマッ缶物々交換リレーも可愛くて好きでした♪
● まとめ
今青春まっさかりな世代にも、
青春を懐かしむ世代にも、
幅広く楽しめる作品^^
この作品と高校生の時に出会っていたら、
青春の過ごし方はまた違っていたかもしれません。
今思うと部活の事しか考えてなくて、
ちょっともったいないことしたなあと後悔していますw
↓ネタバレではないですが、超余談。
{netabare}
職場でのある一幕。
私の隣の席の先輩はちょっと変わっていて、気難しいと評判。
同世代も多い職場の中で、
いろいろと意見をくれる年上の方は貴重な存在なので、
私は好きなのですけど。
さて、企画しなきゃいけない仕事を思い出した私は、
「あ~、何しよう。」と独り言。
隣の先輩へ「こんなことしたいのですけど、何かいい案ないですかねえ。」と、
雑談がてらな軽い気持ちで話しかける。
そして怒られる。
気軽に聞くなと、自分の経験を交えた説教スイッチを押してしまったw
適当に聞き流しながら(すみませんw)ふんふん言ってると話が終わり、
それでも相談には乗ってくれようとする。
問われたことに答えながら方向性を考える私。
すると、通りすがりの別の先輩が、
「何、〇〇の話?それならこんな案があるって~~さんが…」と、話に参加。
すると機嫌が悪くなる隣の先輩w
「こっちは教えたいけど我慢してヒントだけ伝えてるのに、
簡単に答えを言うな!すぐ人に教えるな!」とw
板挟みで笑うしかない私w
でもまあ、つまりこの先輩がやろうとしてたことは
まさに平塚先生が八幡にアドバイスしようとしていた時と同じで、
答えを教えるのは簡単だけど、自分で見つけないと成長につながらないと言いたいのでしょう。
悩んで、考えて、時々ヒントをもらって、
そうして自分で「こうか!」と何かをつかむから意味がある。
そんなことが頭の中でつながって、
だから先輩はいい上司ですよね、的なことを伝えると機嫌を治してくれたので一安心でしたw
俺ガイル見てて助かったー。笑
{/netabare}
2020年春の完結編。
正座で待ちたい心持ちです(*´ω`)