scandalsho さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
再び、最高の作品に出会えることを信じて!続編を気長に待ちたいと思います!
原作未読。TV版1期・2期、劇場版もすべて視聴済み。
本作も、劇場とBDですでに20回以上は視聴していると思います。
レビューもずっと、下書きの状態で修正・加筆を繰り返す日々。
気が付いたら、ずいぶん長文になっちゃったなぁって・・・(笑)。
それでも、まだ何か語り足りない気がする(笑)。
そのくらい思い入れの強い作品の、待ちに待った劇場版。
あすかたちが卒業し、久美子たちが2年生に進級した年のお話。
☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆
初めて劇場で視聴した時、とても心が躍ったのを覚えています。
{netabare}秀一が久美子に告白して、2人の手がキラキラって輝く、あのシーン。{/netabare}
続編、気長に待ちたいと思います。
再び、最高の作品に出会えることを信じて!
☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆
最高評価の本作ですが、あえて苦言から(笑)。
『ダイジェスト感、半端ねぇ!!』
内容が濃すぎなんです。
劇場版第1弾、第2弾が第1期、第2期のダイジェストだったせいもあるんでしょうが・・・。
物語全体を必要最低限まで切ってまとめました、って感じ。
見終わった後に『1クールの作品で見てみたい!』って感じられた方も多いんじゃないかと思います。
もっと、ゆっくり、じっくり見てみたい。
そう感じられた方も、きっと多かったんじゃないかと思います。
要するに、そのくらい面白い作品だという事です。
☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆
京アニの石原立也監督の魔法は本作でも炸裂します。
北宇治高校吹奏楽部の2年生には久美子たち「北宇治カルテット」が存在します。
同様に、3年生には「南中カルテット」が存在するんですが・・・。
デカリボン部長とポニテ副部長は見せ場があるのに、{netabare}希美とみぞれは一言も言葉を発しない。
前作、「リズと青い鳥」で主役だった二人に、あえて一言もしゃべらせない・・・。
一言も・・・、ですよ!{/netabare}
【重大なネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さい!】
{netabare}【本当に重度のネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さいね】
{netabare}今回、北宇治高校が全国大会を逃したのは、前作『リスト青い鳥』を見る限り、希美にその責任の一端があったのではないかと思われても仕方がない。
みぞれとのソロの掛け合いで、見劣りしてしまうという点が・・・。
無論、関西大会までに修正できたという見方もあるかもしれないけど・・・。
こういう、大事な部分、前作『リズと青い鳥』で問題提起した『みぞれ希美問題その2』の結末を、敢えて視聴者に丸投げしちゃう!
こんな大胆な演出、さすが京アニ!さすが石原立也監督!{/netabare}{/netabare}
☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆
私一押しのポニテ副部長。
本作でも輝いていましたね。
新入生を迎える吹奏楽部の演奏シーン。
サファイアと並んでギターを弾くポニテ副部長の雄姿。
カッコ良かったですね。
{netabare}オーディションで意図的に手抜きした奏の為に、冷静に滝先生と掛け合ったシーン。
そして、奏に詰め寄ったシーン・・・。
『絶対金賞!来年一緒に吹くぞ!』
一年前、後輩である久美子の楽譜にこう書きこんで励ましたポニテ副部長の優しさを奏は知らない。
ポニテ副部長の強さを奏は知らない。
そんなポニテ先輩の優しさと強さを見込んで副部長に推薦したあすかの思いも、もちろん奏は知らない。
『部員たちが全国を目指す限り、滝先生は、オーディションで上級生・下級生分け隔てなく選抜するに違いない』
『上級生が落選して、下級生が合格するなんてこともザラに起こりうる』
こんな時の為のポニテ副部長。
こんな時の為の「加部ちゃん先輩」。
これが北宇治高校吹奏楽部の強さ。{/netabare}
☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆
【重大なネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さい!】
{netabare}【本当に重度のネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さいね】
{netabare}今回、北宇治高校は全国大会を逃してしまう。
世の中には報われない努力はないと思う。
そう、信じたい。
だけど、努力は、必ずしも『勝利』という形で報われるとは限らない。
何故ならば、努力もせずに大会に臨む者はいないからだ。
努力をした者同士の戦いである以上、これは致し方ない。{/netabare}{/netabare}
このリアルさこそがこの作品の最大の魅力なんだと思います。
☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆
奏役の雨宮天さん。
たしか、京アニの作品初登場でしたよね?(間違っていたらゴメンなさい)
存在感抜群の名演技。
この作品でも輝いていました。
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あえて最後に・・・。
久美子の成長が目立った今作。
そして、久美子は次期部長へ。
主人公だから、という理由ではなく、傍で見ていても部長に相応しい存在になったと思います。
「1年生の指導係」、「黄前相談所」・・・。
下級生に慕われる=部長の資質
非常に上手い展開だと思いました。
TV版第1期、第2期を見終わった時点で、個人的には「サファイア部長」だと思っていたんですけどね(笑)。
さあ!いざ第3期へ!