プラ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
逆襲の宮森
あれから 5 年後。最初に目にしたシーンは、衝撃的だった。あの武蔵野アニメーションが外は蔦だらけで仲は閑散としていた・・・
第三少女飛行隊の成功で波に乗った武蔵野アニメーションが企画したオリジナルアニメーションが、大詰めのところで頓挫。それから武蔵野アニメーションの仕事が激変したらしく、あの頃の仲間たちはそれぞれ新しい道へ踏み出していたが、宮森はまだ制作として在籍していた。
一緒にアニメを創ろう!と誓った高校の仲間たちは、宮森のようになかなか夢に近づけない者からちょっとだけ前進した者もいたが、やはりそれぞれ仕事に対して壁を感じていた。アニメ業界の日々の厳しい現実に疲弊し、みんなでアニメを創るという夢をだんだん忘れつつあるようであった。
くすぶっていた武蔵野アニメーション・宮森に転機が訪れる。他社に任せて制作が進行しているはずだった劇場版オリジナルアニメが、劇場公開一年切って絵コンテすら完成していなかったのだ。この大ピンチをチャンスに変えるべく、宮森は立ち上がる。さあ、大逆襲だ!!!
宮森はアニメ制作の仕事に対するプライド・仕事を通して実現したい自己・自分の将来の夢を思い出し、自信を取り戻していく。かつての仲間たち、そして高校で夢を誓い合った仲間たちとともに、ついに劇場版アニメを完成させた。見事な逆転勝利だった。
自分はアニメとは全く関係ない仕事に就いているけど、なんだか考えさせられた。仕事を通して何をしたい?このまま仕事続ける?将来は何になりたいの?・・・・そんなことが頭を駆け巡った。
宮森の仕事に対する姿勢に感化されて、なんだか活力をもらった。良いアニメだった。