Dave さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
圧倒的
1. 圧倒的最高峰
異世界・なろう系に君臨するビッグネームで、いろんな意味で圧倒的な存在だと思います。
SAO(小説2002年~/アニメ2012年~)という傑作で確立された【フルダイブMMO】からの【異世界転生】もの、こう書くと今では使い古された感がありますが、この作品はまだ黎明期(小説2010年~/アニメ2015年~)に発表されて鮮度もあったし、なにより2020年の今視ても圧倒的な世界観があり、ジャンルの最高峰の一つとしてその輝きはまったく曇らない。
2. 圧倒的演出(1)
特に異世界転生という、今ではうんざりするくらい乱立したジャンルですが、この作品はもう第1話からゾクゾクするようなカッコよさがありました。名作には名曲、という法則を証明するかの如くカッコいいOPに鳥肌が立ちましたし、きちんと舞台設定を説明しながらも視聴者を引き込んでいく1話から、よくある勧善懲悪ではなくアンチヒーローと正義の味方が混在するような絶妙なバランスが見事です。
3. 圧倒的奥行き
異世界転生ものというと、結局のところ「俺Tsueee!」に陥ることが大半で、実際本作も圧倒的俺Tsueeではあるのですが、その説得力が桁違いです。陳腐な俺Tsueee!はただのナルシストによる「舐めプ」になってイライラしますが、本作では直接的に主人公であるアインズ様の強さを見せることは少なく、その配下(さらにはその配下)がいかに圧倒的であるかを積み重ねることによって、その頂点たるやもはや神(魔王)の領域だ、と視聴者を圧倒する巧みさ。思わず私たちもアインズ様のまえでひれ伏したくなりますw
4. 圧倒的演出(2)
これだけ世界感に奥行きがあると、つい登場人物が多すぎたり、情報過多で消化不良を起こしがちですが、1期は広がりを匂わせながらも、きちんと小さな世界で完結させているので、とっ散らかった印象がない。こういう引き算のできる演出・ストーリー構成というのは、とても秀逸です。おかげで、しっかり感情移入することができました。
5. 圧倒的魔王感
転生したのは(元)普通の人間ですので、そういう等身大の視点も交えつつ、徐々に魔王としての悠然とした振る舞いと、優秀な配下に助けられた圧倒的な戦略(戦術)によって、まさに人知を超えた存在として世界に君臨していきます。よくある「異世界〇〇」では、そんな主人公についていくかよ!とケチをつけたくなりますが、こんな圧倒的な魔王であればそりゃ誰でも服従したくなるよ、と納得。
「御心のままに」