「キャロル&チューズデイ(TVアニメ動画)」

総合得点
75.6
感想・評価
395
棚に入れた
1295
ランキング
794
★★★★☆ 3.7 (395)
物語
3.4
作画
3.8
声優
3.7
音楽
4.0
キャラ
3.6

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きつねりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

音楽好きのために作られた、「音楽へのこだわり」を感じさせる作品

友人のネトフリで視聴しました。
触れ込み通り「音楽にこだわったアニメ」だったと思います。
1曲1曲のクオリティやそれに似合う高い歌唱力、日本だけでなく世界を意識したボーダーレスな感じが作品の空気感とマッチしていて非常に楽しめました。
ただ、そのオシャレさに引っ張られてストーリー的に深みを感じる部分は少なめかも。キャロルとチューズデイのサクセスストーリーという風に見るとちょっと上手くいきすぎじゃない?という感じも見ていて思いました。でも雰囲気が好きなら飽きずに見ることが出来る良作だと思います。
単話で言うならガスとフローラの馴れ初めを描いた16話が断トツで神回。この話を膨らませても1クールいけるんじゃないかなという推し回なので気になった方は是非これだけでも。
冒頭にも述べましたが、音楽に関しては申し分無し。オープニング・エンディングだけでなく挿入歌、BGMに至るまで名の知れたミュージシャンを起用しただけあって全体的な音楽面の強さは歴代アニメでも随一レベルです。主人公2人の得意とするアーバンポップ系統に傾倒するかと思いきや、EDMやハードロック、ブルースといった様々な音楽ジャンルを取り入れるなど挿入歌のバリエーションは非常に豊か。オーディションの回でも主要キャラ以外の脇役を端折ることなく歌わせる・・・この辺りに音楽へのこだわりを強く感じました。
音楽がAIによって生み出される時代という設定、そんな中で生音・生歌の良さを改めて世に知らしめていくという展開は少なからずこの現代の音楽シーンの懐古的考え方を思わせる部分があり、「アコースティックならではの味も大切にしていって欲しい」という音楽業界の願いを代弁しているような作品だと見ることもできます。つくづく音楽に軸を置いたアニメだと思います。素晴らしい!!

投稿 : 2020/03/03
閲覧 : 293
サンキュー:

4

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