蒼い✨️ さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
12等分のヒロイン。
【概要】
アニメーション制作:project No.9
2019年1月 - 3月に放映された全12話のTVアニメ。
原作は、フリューから配信されていたスマートフォン用ゲームアプリ。
監督は、篠崎康行。
【あらすじ】
何故か漫画雑誌が次々と廃刊になり、TVからアニメが無くなった世界。
アニメショップもゲームセンターも次々と潰れて、
かつて、“オタクの聖地”と呼ばれたアキハバラは、ただのオフィス街になっていた。
オタク文化の衰退にも原因があって、作品世界にウィルスが取り憑いては、
壊していった影響で人々の心から、その作品の思い出が消えてしまっている。
アキハバラには“うさぎ小屋本舗”という喫茶店があり、
12人のオタク少女が、そこで働いている。
アニメのグッズ、ゲーム、漫画やフィギュアを扱うオタクショップであったが、
今や喫茶店の営業がメインで、アニメや漫画などのイベントを行っている。
その“うさぎ小屋本舗”には、もう一つの顔がある。
店内に転移ゲートを開いて、フィクションの作品世界に入り込む能力があり、
従業員である12人のオタク少女が、作品世界に巣食うウィルスと戦ってる。
作品世界の中での彼女たちはメモリアルチェンジで変身して、
ウィルスと戦う能力を得ることが出来る。
二次元の作品世界を支えるのは、
人々の心にある作品への好きという気持ちと思い出。
彼女たちが戦っているのは、ウィルスを倒すことで、
みんなからアニメやゲームへの大切な思い出を取り戻すため。
これは、アニメやゲームを愛する彼女たちの戦いの物語である。
【感想】
現在はサービス終了していてプレイできないのですが、
原作ゲームでは作中劇にあたる様々な物語の世界に入るRPG。
アニメ版は原作設定を踏襲しているもののコメディ色が強いオリジナルストーリーのようですね。
原作ゲーム版とTVアニメ版の関係は、『ギャラクシーエンジェル』に近いのかな。
そういや、シリーズ構成の玉井☆豪氏は、『ギャラクシーエンジェル』でも、
何本か脚本を書いていましたな。
OP曲が『ガルパン』の『DreamRiser』に微妙に似てるような気がしないでもないですね。
アニメを見て思ったこととして、
客が殆ど来ない赤字な喫茶店で従業員12人は多すぎだろ!とか、
いきなり12人もキャラを覚えられないよ!とか、1話目から微妙な空気があります。
ソシャゲ原作のアニメで、ゲームの予備知識があることが前提の作りなのかな?と思ってみたり。
『まどかマギカ』然り『プリキュア』然りメインキャラには適正な人数があると、
このアニメを見て、よく解りますね。
キャラ推しを一応考えているのか、
12話使って12人の各ヒロインにメインエピソードを与えて、それぞれに見せ場を作る。
多分、そんな話だと思うのですがメイン回が無いキャラも若干いるような気も。
キャラアニメなら、美麗作画でなくても魅力を感じられるようキャラデザで頑張って欲しかったかな。
『ロウきゅーぶ!』や『天使の3P!』や『りゅうおうのおしごと!』のproject No.9のわりに、
キャラデザが宜しくないのですね。予算の問題なのか?アニメーターの確保の問題なのか?
今どきのアニメ会社って大変なのですね…と思ってしまいます。
『のうきん』では、それなりに頑張ってましたが。
作画で特に気になったのが、粘土を山盛りにしたようなロケットおっ○いの雑な描き方!
全体的に塗りがべたっとなっていますし、全体的に作画にパーツの美が無いですよね。
ギャグアニメであることを差し置いても、この程度の画力でパロディ尽くしにされたら、
元ネタの作品がカワイソウ。
製作委員会にコミックとらのあなが入っていたり、一迅社とコラボしている一方で、
パロディネタ元の各社が協力のクレジットに無いことから無許可。
音楽をほぼ似せたり、キャラを配色を似せた下手なタッチに作り変えたりしています。
そういえば、背景美術丸写しでネットで炎上した第2話の『ごちうさ』パロディ回がありましたね。
ココアもどき、チノちゃんもどき、リゼもどきのキャラデザが、『ごちうさ』と違って全然可愛くない。
わざとブ○イクにしてるのか?頑張ってあの程度なのか?
『ごちうさ』は可愛さ100%で出来てるアニメだって言うのに、ちょっと悲しくなりますね。
作品愛を散々口にしているアニメなのに、そこリスペクト出来てないですよね。
お叱りを受けてBD欠番の原因となった背景丸写し事案よりも、気になったことです。
あとの話が特に問題にならなったのは、玉井☆豪氏も脚本参加した『ローゼンメイデン』であったり、
project No.9が制作した、ロリコン向けアニメ2作であったり、
他は年代が古いアニメやゲームにネタ元を移したからでしょうですかね。
『ロウきゅーぶ!』『りゅうおうのおしごと!』回は、キャラが似ていない『ごちうさ』回と比べて、
“もっかん”や“あい”など元キャラと配色こそ変えていますがキャラデザを似せていますね。
パロディにするにせよ元ネタが自社で請け負った作品と他社の作品との違いがあるとでは、
自社だと譲れない部分だとか扱われ方にも違いがあるのではないか?と勘ぐってしまいますね。
パロディだのなんだの言っても、メインのキャラがあってこそ。
ギャグアニメは本質的にはキャラとキャラの掛け合いの面白さがメインでしょう。
12人も少女キャラがいてもプロフィールが数行で終わりそうなテンプレキャラだらけで、
そこからキャラの発展のしようがない、話の膨らませようがないですね。
なのでパロディ元の力を借りつつもアニメとしての内容の薄さから全体的に力不足で、
視聴前の悪い予感を覆すにも至らずですね。
と否定的に見つつも、ぐだぐだな出来ながらも最終回を何故か楽しめたりワーストでもないですね。
本当に最悪なのは臆面もなく盗作をしてバレなければいい!バレてもオマージュだと言い訳すること。
実際にそういう卑劣な性格なうえに自己評価だけは高いアニメ演出家を知っていますので比較して、
2話の炎上を知りつつも、まだマシだと『ぱすてるメモリーズ』への心証が悪くなりませんでした。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。