たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ハケンアニメ
漫画やアニメは、映画と違って何かを「描かない」と白紙のままである。
そこにインクが乗っかることによって初めて何かしらの「表現」になるのです。
だからこそ、アニメや漫画は他の映像媒体以上に面倒くさい作業が多く、劇場版でも一本の作品を仕上げるのに、原作会議→企画→スポンサー探し→スタッフ集め→制作スタジオ探し→立ち上げと、企画が上がってから制作に掛かる時間だけでも「丸一年」掛かるのです。
そこからようやく、制作されるわけですが、1時間30分の劇場製作にかかる予算は最低「1億」くらいと言われており、総作画枚数も30分アニメの約十倍「3万枚~」多ければ10万枚などザラなのです。。。
それだけの企画を動かすだけでも、スタッフの心身はすり減り、長丁場に耐えうるだけの気合や根性がまずないととてもじゃないですが作業にならないのです。
その苦しみを如何に超えて、より良い作品を作るかが勝負であり。。。その現場の「リアル」が制作したことがある人間からすると、非常に懐かしく。。。そして感動できる内容になっています。
一般の人にはあまり伝わらないかもしれないですが、アニメを制作したことのある人間からするとすごくよく理解できる水島監督の「魂の叫び」が聞こえてきました。
普段アニメを見ない人にオススメしたく、非常に現実的で、現場の空気がよくわかるので、ドラマ化や実写映画化しても非常に面白くなる題材だと思います。