岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
狡噛、遂に……
劇場版のタイトルである「恩讐の彼方に」が、実際にある本のタイトルから来ていることは斬新だった。この本については恥ずかしながら知らなかったのだが、よい着眼点だったと思う。ただもう少し本の内容の掘り下げと、キャラクターとの関連付けがあってもいい気もした。
とにもかくにも放浪の旅を続けていた狡噛が、ついに日本に帰って来るというのが、本作の一番の見どころだった。
テンジンとの出会いを経て、狡嚙自身が本当の意味で過去と向き合う。そして彼なりの答えを出す、とても濃い内容だったと思う。槙島との対話のなかで亡霊という言葉があったが、今の狡嚙の置かれた状態をよく表しているように思う。
黒幕のキャラクターの演技も渋く、好印象。テンジン役の諸星さんの演技はまあまあか。全体的に声優さんのお芝居の音量が小さめで、少し聞き取りにくかったかなとも。
3期まだ見ていないが、狡嚙が一係に姿を現すのか、朱との再会はあるのか、そのあたりが楽しみだ。
視聴日 20/2/28