たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
日本の「エディプス・コンプレックス」の始まり
ギリシャ神話の「オイディプス」は王である実の父親を殺し、母親を寝とって子を産ませたが、実はその真実を知ってはおらず、自分が行った過ちに気づいたときには自ら命を絶った。。とされる。これをジークムント・フロイトは「エディプス・コンプレックス」と呼び、思春期の男子が通る課題の一つとして紹介される。
ロボットアニメにおける「巨大ロボット」とは、まさに「神にも悪魔にもなれる」男根思想そのものであり、主人公の兜甲児が父親から託されることによって、「父親」替わりとして自己実現に向かっていゆくという、非常に男尊的な話である。
最近の少年漫画では「鬼滅の刃」や「ハイキュー」などには、こういった要素が非常に薄く、従来の「ハンターハンター」や「ワンピース」にはこの要素があるのはお分かりいただけるであろうか?
従って、「鬼滅の刃」や「ハイキュー」は故に女性に人気なのである。(女性作者なのもそうだが)
この「エディプス」的な要素が、少年漫画が「少年漫画」たりうる人間(主に男子)の成長譚であり、乗り越えるべき「壁」の存在のはずなのだが、最近の流行の漫画には非常にこの要素が足りない。。。
もしかしたら、そのことが晩婚化や少子化にも影響が出ているのかもしれない。