shino さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
桜の花びらたち
京都アニメーション制作。
昨年度の全日本吹奏楽コンクールに、
出場を果たした北宇治高校吹奏楽部。
久美子・麗奈たちは2年生に進級し、
また新たに吹奏楽部へ新入生がやって来る。
ここでも勝者と敗者の対比が描かれる、
学ぶべきものが多いとはいえやはり過酷だ。
不器用なのと同じくらい器用な生き方も辛い。
自分を偽るのは口で言うほど簡単ではない。
詰め込みすぎるのが青春であろう。
それぞれが何かしらの葛藤を抱え悩み、
それでも明日へ繋がると信じ歩み続ける。
生きるとはどうしてこうも面倒くさいものか。
この面倒くささもまたユーフォの見所である。
優子・夏紀たち、新3年生ですが、
{netabare}もう少し彼女たちにフォーカスして、
描いて欲しかったのが正直なところです。
この舞台裏で映画「リズと青い鳥」が、
みぞれの繊細な心象風景と共に描かれている。{/netabare}
同時進行の物語も、ぜひ楽しんで下さい。
音の粒、音の形、周囲の息づかい、
演奏描写は空気感を伝え聴き入るほど素晴らしい。
出遅れてもいいじゃないか、
季節はこうして巡り、また春はやって来る。