U さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
C. ネタバレ注意 - 大人のための上質なアニメ
朱夏制作のオリジナルアニメ
<主要登場人物>
・アヴィリオ・ブルーノ (本名アンジェロ・ラグーザ): 近藤隆
・コルテオ:斉藤壮馬
ヴァネッティ・ファミリー
・ネロ・ヴァネッティ:江口拓也
7年前逃げるアヴィリオに銃を向けたが殺せなかった 襲撃犯-1
・ヴィンセント・ヴァネッティ:山路和弘
ファミリーのドン 当時のドンを殺し保身のため親友だったアヴィリオの父を殺害 襲撃犯-2
・フラテ・ヴァネッティ:西山宏太朗
ネロの弟
・ロナルド:中村悠一
ドン・ガラッシアの甥 ネロの妹フィオ(東城日沙子)と政略結婚した
・ヴァンノ・クレメンテ:小野大輔 襲撃犯-3
・バルベロ:櫻井孝宏
・ガンゾ:天田益男
叔父貴と呼ばれている幹部
アヴィリオが受け取った実行犯3人の名前を記した手紙の送り主
だが実は本人も襲撃犯の一味 襲撃犯-4
オルコ・ファミリー
・オルコ:茶風林
ラザニアにこだわりがある
・ファンゴ:津田健次郎
のちにオルコを殺しファンゴ・ファミリーのドンに
ガラッシア・ファミリー
・ガラッシア:大塚芳忠
・ストレーガ:木村昴
マフィアが密輸酒を巡って争っていた禁酒法が施行されていた時代の話
アヴィリオは7年前、自分の誕生日に家に乱入してきた父の知り合いとおぼしき人達に
優しい両親とかわいい弟を殺されてしまう
クローゼットに隠れて全てを見ていたアヴィリオはなんとか家を抜け出し
後方からの銃撃もかわし友達のコルテオの家に逃げ延びる
が、家は焼かれてしまったしこのままだと追っ手に狙われると思ったのか街を出てスリをしながら抜け殻のような暮らしをしていた
そんなある日差出人のわからない手紙を受け取る
手紙には両親と弟を殺した実行犯としてヴァネッティ・ファミリーのドン ヴィンセント、息子のネロ、ネロの友人ヴァンノ3人の名前が書かれていた
実行犯を知ったアヴィリオは復讐のためローレスの街に戻り幼馴染のコルテオを訪ねる
久しぶりに会ったコルテオは病弱だった母を亡くし学費欲しさに自宅キッチンで密造酒「ローレス・ヘブン」を作っていた
その密造酒を足掛かりにアヴィリオはヴァネッティ・ファミリーに近づくことに成功する
アヴィリオは表ではネロの信頼を得て側近に上り詰め、
裏では弟フラテとの内部抗争や
ローレスのもう一つのマフィアオルコ・ファミリー や
シカゴのマフィア ガラッシア・ファミリー との派閥闘争を利用しながら
ネロとヴァネッティ・ファミリーを追い詰めていく
3ヶ月をかけて準備されたアヴィリオの復讐劇はヴィンセント・ヴァネッティが落成を楽しみにしていたオペラ劇場のこけら落としの演目中に決行された
ヴァネッティ・ファミリーを壊滅状態にしたアヴィリオは生きる目的を見つけられるのか
***
アニメというより洋画のようでした
最後の波が打ち寄せるだけのシーンで終わるとことか電車の発車ベルが電話のベルに重なるとことか演出がよかったです
こういう大人が主人公の大人向アニメは嬉しいですが、人が死に過ぎて私には合わなかった といいながら2回泣きました
コルテオがかわいそうでした
病弱な母の元で苦労してきて学校に行きたいという願いどころか人生そのものが
復讐のため戻ってきた兄弟と誓った幼馴染みのせいで狂っていきます
アヴィリオを助け嫌っているマフィアと行動を共にしたのはアヴィリオの気持ちが分かる優しい青年だからなんだろうに
その友達を裏切ったり、人殺しをしたり、最後には・・・
そんなコルテオをよそににアヴィリオとネロの間にドライブ?逃避行?で友情が芽生えていく様を見せられるのは残酷です
「すぐに会えるさ」と言っていたのに復讐が終わってもそうしなかったのはやはりネロのため?
バルベロにとっても同じように残酷でした
ネロはずーっと傍らにいた自分の助言を聞かずに突如現れたアヴィリオに肩入れしているのだから
最後どうなったんでしょうね
「生きてることに理由なんてもんはいらねえ ただ生きるだけだ」と
アヴィリオに語るネロはその背中に向け銃を撃ったように見えたけど殺したのか逃したのか
私は7年前と同じように撃てなかったんじゃないかと思うけど
その場合ヴァネッティファミリーとして生きるであろうロナルドとフィオの子供に復讐されそうですね
それとも親友として人生を終わらせて楽にしてあげたんだろうか?
20.2.12