ウェスタンガール さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
サクラダ・Xメン・ファミリー
江戸城桜田門に世界遺産をコラボしたX-MENの11人家族はこの国の王家だ。
怒涛のメインキャラに特殊能力、それぞれの交友関係も加わって、観ていて混乱するのでは?という心配も杞憂に終わり、ストレスフリー、良質のファミリーコメディであった。
同時期にはシャーロット もあり、リアルで見比べた方も多かったのではなかろうか。
吉田玲子を中心に3人の脚本家が得意なパートを担当したそうで、起伏のある飽きの来ない構成となっている。
絶対的な能力に悩む長女。
次女は{netabare}子供の頃、能力ゆえの過ちで{/netabare}双子の兄に負い目を持つ。
花澤香菜さん演じる三女も{netabare}トラウマを抱え、{/netabare}対人恐怖症である。
あともう一組の双子がまた面白い。
特に四女で姉(だったかな?)が、7人の分身を作ることが出来るのであるが、それぞれが、普段抑えられている彼女の性格の持ち主でもあり、特性にあった活躍をしてゆく。
しかし、{netabare}その場をコーディネートするオリジナルの本人は主体的に動く訳でなく、何の役にも立たないと{/netabare}悩むのである。
そんな兄妹たちが、父である国王を引き継ぐべく国民投票での選挙に臨む一年が描かれる。
王族ゆえの特権を利用しながら庶民を演じる能天気さも笑い飛ばす鷹揚さ。個性的で可愛く、魅力的なキャラたち、ほのぼのとした中に、昭和の大家族漫画のテイスト、ちばてつや『1・2・3と4・5・ロク』を思い出させる良作だ。
アイドル属性の五女、末の二人の弟、妹も根性を見せて良いキャラだった。