ちゃろう さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
色々抱えこむことはあるけれど
ここからどう展開していくかで抱え込んだものがすっきりするのかもやもやしたまま終わるのかが変わってきます。
世界観的には非常に好みなのだが設定が強引。
森の中で出会ったことは別にいいのだがなぜゴーレムをお父さんと呼んだのか。これが赤ちゃんの時にゴーレムが拾って育てるとかなら十分理解できるのだが物心をついてる子供がいきなり自分と容姿が全く違うゴーレムをお父さんと呼ぶにはあまりにも無理がありすぎて違和感。最終話までにこの理由がわかればすっきりするがただ最終話で感動させるためだけの親子設定だと正直萎える。今のところ世界観に合わせた設定というより作り手の「感動させるために親子にしたろ」っていう安易な設定にしか感じない。
後、冒険のために人間の子供をミノタウロスの子供と言い張るにはあまりにも無理がありすぎる。理由は簡単。ミノタウロスは顔が牛なんだから。申し訳ない程度にフードに角らしいものがあるがこれも違和感。結局世界観に合わせた設定というよりもただ作り手が「キャラに萌え要素を入れたろ」っていう下心からくる設定にしか感じない。
人間と異形との関係性をわかりやすくするために人間は美味かった的な発言があったけどそれも違和感。進撃の巨人の巨人のような異形なら別に違和感はない。ただ異形は異形できちんと人格がありその描写は日本人の感性と同じ。そんな種族が言葉が通じる人間を食べる設定にはやっぱり違和感がある。
とまぁ世界観は本当に好みなんだけど作り込みが結構雑なのが残念。ソマリのキャラも正直あまり好きじゃない。この辺りは説明できないがイラっとするところが多い。これは本当に説明できない。別に媚びたキャラではなく元気いっぱい系の子供なんだけどどうしてだろう。人間目の位置が1mm違うだけで全然違う顔になるように性格も微妙な差で好き嫌いが分かれるんだろうなと感じますね。
と結構酷評してますがこの辺りの違和感はまだ許容範囲内です。何度も記載してるように世界観が自分好みなので毎回楽しめています。特に好きなのはOPですね。ヘイヘイヘイで森山直太朗は結構苦手だったのですがこの曲で見直しましたよ。世界観と非常にマッチした素晴らしい曲ですね。やるじゃん、直太朗。
追記
見終わりました。結果期待外れ感が否めない。
結局お父さんと呼んだ理由はあいまいに濁したまま。一応防衛本能的なのかーみたいなことは言ってたがわからないの一言で開き直られてしまった。
この辺りはもう「こういうものだ」としてみるしかないですね。
後、魔女の存在を見たときびっくりしましたね。だったらソマリも魔女の子供でいいじゃんって。角ついたフードなんか被る必要だってないよ。
さらにソマリに対する不快感の理由も何となく理解しました。子供のくせにきれいごとを押し付けすぎるのが苦手なんです。子供らしいキャラを描こうとしてるくせに全然子供っぽくない。子供は純粋だとかよく言うがそれは決して純粋な善という意味じゃない。悪という不純物だってしっかり入ってる。ただソマリにはそれがない。セリフの一つ一つが善善善のきれいごとで子供らしさがない。だからいいことを言ってるように見えても逆に嫌味に感じたり煽ってるように感じる。泣いてる相手に対して「○○は泣き虫だなぁ」という結構ベタなシーンもソマリが言うとガキが何言ってるの?と思ってしまった。こういうキャラは嫌いです。
個人的にはもうちょっと不純物を入れた方がもっと子供らしくなっていいと思いました。
最後もお別れエンドではなく中途半端。結論として世界観は好みだからこそ期待した分結構な期待外れで終わりました。全体的に中途半端というか雑というか原作者の力量不足というかそんな印象でした。
OPは最後まで好きでした。ホントやるじゃん、直太朗。