あかい さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
もっと評価されていい、あとネッサが可愛い
学生の頃に一度は視聴しているのですが、OPと作品の雰囲気が好きだったくらいしか覚えていなかったので再度視聴しました。
最終回の「空の屋根」へと続くエレベーターの中での会話がこの作品のこと(軸?)をよく表しているように思いました。
ただただクレインはフリュネ(ネッサは二番目)が好き。グラニッツ一家や僧院については三の次四の次といったところだと笑
エレベーター中のクレインの発言「俺は世界のことがわからない。僧院もスンダたちも正しいところがあって間違いがあった。どっちかを選べって言われても今の俺では無理だ。」
クレインはグラニッツ一家と僧院どちらのやり方にも疑問を持っており(例:グラニッツ一家の僧院の殺戮、僧院のフラクタルによる洗脳)、作中一貫してどちらかに大きく肩入れすることはなかったように思います。
続きの発言「でも一つだけ言える。君とネッサを失ったら俺悲しい。死ぬのと同じくらい辛い。」
これはもう初めからガンガン伝わってきますよね。ずっとフリュネの尻追っかけてましたし。
最終的にはフリュネとネッサは鍵として一つになり、フラクタルは再起動されることとなります。私はこの終わり方が好きでした。僧院が居なくなったことで次の再起動の可能性はほぼ無くなりその内フラクタルは動かなくなるのでロストミレニアムさんは後々悲願達成です。またフラクタルに洗脳されていた人々はこの結末のお陰で突然フラクタルが無くなったことで慌てだすということもなく、先々フラクタルが無くなることに備えて自活する知恵や技術を手に入れる準備期間を得ることができました。居なくなっちゃいましたけど僧院さんの立場を考えたとすれば、まあ再起動できたしええかという感じで笑
一点だけ気になった点を挙げると、
また上のクレインの発言のとこなんですけど「僧院もスンダたちも正しいところがあって間違いがあった。」スンダたちの間違いだと思われる箇所を描写してたシーンがちょっと不快に感じてしまいました。スンダたち(グラニッツ一家)の自分たちの思想は正しい、とりあえずフラクタルは壊す、後のことは知らんの姿勢に気づいてからはうーん・・・という感じで。自分たちの信じた道を行くのはいいと思うけど、フラクタルにどっぷり浸かってる人たちはフラクタル無くなったらね。そういう間違いについてもフォーカスしたかったという作り手の意図があるのでしょうけど。作中にグラニッツ一家がその間違いに気づくようなシーンがあったらそんなに後を引かなかったかもしれません(もしそのようなシーンがあったならすみません)。
全体を通して、やっぱり音楽は好きでした。雰囲気も好きでしたし、わがまま勝手のフリュネや最後まで天真爛漫なネッサも好きでした。第8話で色々助けてくれたネッサと同じ容姿のフリュネさんも好きです。
なんだかべた褒めになってしまいました。賛否両論あるようですが、私は良く練られてて余韻に浸れる作品だと思いました。作品に関わった全てのスタッフに感謝です。