こたろう さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
エンターテイメントとして割切れば魅力充分
独特の設定や難しい用語がいっぱいのバトル系、ラノベ原作アニメです。
見終わったあとwikipediaで調べつつレビューを書こうかと思いましたが、サラっと読むだけじゃ世界観の半分も理解できませんでした。(もちろん原作は未読です)
ライトノベル? 全然”ライト”じゃありませんw
当然、視聴中も用語や設定はサッパリでしたが、アニメらしいベタを繰り返すことで、何となく人物と世界を理解させようとしている姿勢は伝わってきます。
見ていて途中で気づいたのですが、難しい事を理解しようとして視聴するものじゃないと思います。
最低限な部分は説明的なセリフでフォローしてくれていますし、あとは「敵」「味方」が理解できればそれで充分。
登場人物の生き様と、その為の戦いを楽しむ作品だと思います。
何より、戦闘が抜群にカッコイイ。
多様な種族が存在し、「流体」という万能な概念が存在する世界なので、とにかく何でもアリなのが素敵です。
ごった煮な世界なのに、破綻したようにみえないのは、むしろこの難解な設定のおかげで「ああ、そういうものなんだな」と妙な説得力を産んでいます。
戦闘アクションについては流石にサンライズ、卒のない完成度です。
主人公をはじめキャラクターも魅力的。
話し方や性格にクセのあるキャラが多数ですが、全員がそれぞれ異なる形態の能力を持っているので、とにかく飽きない。
ストーリーの流れも、キャラの個性を活かしたバトルが次々展開されるように構成されているので、途中でダレることもなくテンポよく視聴できました。
オチャラケな主人公も、ここぞという所ではビシッと決めてくれます。
キャラクターと戦闘。難しく考えず純粋にその魅力を楽しむなら充分な良作です。
所詮は1クールのアニメ。
1000ページを超えるような原作の世界を、アニメ的な解説や表現で理解するのは土台無理なのですから、そこは割切ってしまうのが得策かと思います。