ローズ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
五等分? いやいや、五頭分でしょう
いつもテストで満点を取る優等生の上杉風太郎。
金欠のため家庭教師をするのだが、相手は勉強のできない中野五姉妹だった。
まずは各キャラの声優さんに注目。
主人公の風太郎は松岡禎丞。
五姉妹の長女の一花は花澤香菜、次女の二乃は竹達彩奈、三女の三玖は伊藤美来、四女の四葉は佐倉彩音、五女の五月は水瀬いのり。
特に五姉妹の声優さんは、それぞれメインヒロインを出来る人気と実力があります。
大金が動いたと思いますが、スケジュールを合わせるのも大変でしょうね^^;
ストーリーとしては平均点くらいでしょうか。
勉強のできない女の子を勉強のできる男性が教える……
ジャンプにも類似している作品がありますが、こちらはマガジン版という事ですね。
本作品の良い所は風太郎と五姉妹の1人が結ばれる結末が決定している事。
この事は1話目の冒頭や最終話などでも匂わせているので周知の事でしょう。
顔のパーツが同じなので、髪型や性格などで好きなキャラを選べます。
勿論、声優さんで選んでも良いのですが^^;
しかし、5人の中から1人を選ぶのは至難の業。
同じTBS系の作品で『アマガミ』があるので、5人全員が幸せになれるようなルートを選択できる続編を希望します。
下記は「おまけ」みたいなものなので、時間があったら読んで下さい。
(少し長めです)
{netabare}私が問題にしたいのは、第2話で美玖が風太郎に抹茶ソーダを渡す場面。
「鼻水は入っていない。」と言っていましたが、ここで少し引っ掛かりました。
抹茶と鼻水の関係は何だろう?と考えているうちに1つの解答が浮かびました。
鼻水ではなく膿。
これは問題文が悪いです。
いくら日本史に詳しい人でも抹茶と鼻水の逸話は知りません。
というか、ありません。
抹茶と膿は、石田三成と大谷吉継の有名な逸話があります。
1つの抹茶を回し飲みする お茶会で吉継の膿が抹茶の中にバチャと落ちます。
それを見ていた お茶会参加者は抹茶を飲むフリをして飲まずに次の人へ渡していきます。
その光景を目の当たりにした吉継は『自分の飲む番まで回ってきたら腹を切ろう。』と考えます。
ところが、その抹茶を一気飲みした人物が現れます。
その人こそ石田三成。
「喉が渇いていたので飲み干してしまった。」と言う三成。
この恩は必ず返すと誓った大谷吉継と石田三成の心温まる友情エピソードです。
大谷吉継はハンセン病(らい病)に罹患していたと言われています。
だから、頭巾を被り輿に乗って自軍を指揮していたのです。
おそらく、鼻水という風説を広げてハンセン病を葬りたいのでしょうね。
日本では1948年に優生保護法という名の隔離政策によって公然と差別・隔離するようになりました。
これは1996年のらい予防法が作られて、優生保護法が廃止されるまで患者は隔離されたままでした。
政府による差別行動は人権侵害。
裁判でも患者側が勝訴しています。
ハンセン病を人々の記憶から抹消したい気持ちは分かりますが、鼻水エピソードは捏造です。
どうしても鼻水という事にしたいのであれば、「諸説あります。」という注意書きが必要。
本作品しか知らないで、堂々と鼻水エピソードを語られたら、その程度の知識しかないのか、と笑い物になってしまいます。
私は日本近世史を専攻だったので、戦国期には詳しい訳ではありません。
その程度の人間でも知っている話をすり替えるなんて……
講談社は信用できない出版社となりました。
ちなみに先輩や同期の人にも さりげなく聞いてみましたが鼻水解答はありませんでした。
おそらく口伝で伝承されてきた事柄です。
人為的な歴史の改ざんは、考古学のゴッドハンドで学習済み。
無知の人に間違った事を正しいように伝える事だけは止めてもらいたいですm(_ _)m{/netabare}