RFC さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
父と娘と
原作未読。
なんとなく気になったので視聴開始。
【作品概要】
この世界では人間は衰退し、他種族に食料やペット扱いです。
一方森の中では森の護り人「ゴーレム」が自然の営みを管理しています。
そのゴーレムのもとに突然降ってわいた人間の幼女「ソマリ」。
ゴーレムは人間のもとにソマリを返すため、ソマリと共に旅に出ます。
【作品に対する感想】
いわゆる萌アニメとは違う、ジブリのような毛色の作品。
久しぶりに一般層向けの作品を見た気がします。
(じゃあ普段視聴しているのは何なんだ)
種族の違いによる感覚の違い、感情の違いを上手く描けていると思います。
役目を終えて土に還る寸前のゴーレム。
まだ一人で生きるには幼いソマリ。
親の視点でいろいろ考えさせられる作品でした。
そしてこういう親子の愛を描いた作品って珍しいですよね。
水瀬いのりさん(ソマリ役)の演技の幅広さに驚きました。
(ヘスティアのイメージが強かったため)
人間はすぐに差別します。
(層別や分類ならいいと思うんですが)
性別・皮膚の色・身長・恰幅などの身体的特徴。
民族・宗教・身分など社会的特徴。
そして自分と違うものを攻撃する習性があります。
{netabare}
異種族に攻撃の意志がないにもかかわらず、「異なる」という理由で
戦争を仕掛け、反撃にあって衰退したというのは愚かで悲しい話です。
特にハーピーの話はきつかった。
人間ってどこまでを獲物として認識するんでしょう?
今作のハーピーみたいに人間に近い形をしていたら
人間として認識して食べられないのかな?
それとも鳥として認識して食べられるのかな?
そういえば猿って食べないですよね。
人間の近いから?
逆に牛に人間並みの知能と感情があり、人の言葉を話すことができたら
家畜として食べられるかな?
とまあ、とりとめもない独り言になってしまいました。
{/netabare}