KAZUROCK さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
世界観(縛り)がやや適当に感じられる。
原作未読
■初回印象
ゲームに巻き込まれる前後の主人公の察しの悪さが少しバカっぽくもあり、
序盤から彼に対する印象がやや低め。
主人公の信じられないという態度で恐怖感を煽られたのは事実だが、
なかなか現実を認めようとしない態度に少しイライラと。
おかげで物語への入り込みも中々出来ない始末。
それ故私には主人公の立ち回りが大袈裟で嘘っぽく感じられた。
所謂大根役者に見えたと言っていい。
その点を考えるとその塩梅というか導入の仕方がイマイチで
演出の出来はあまり良くなかったと思う。
言い方は悪いが深夜ドラマで若手アイドルが主役を務める
ミステリードラマを見せられているような感覚だった。
そもそも{netabare}最初に殺された同級生は何故彼に助けを求めようとしたんだろ?
助けを求めた程の相手にしては察しが悪くてちと疑問。{/netabare}
キレ者どころかどう見ても頼りになるとは思えなかったのよね。
それでいて{netabare}レアな能力を発動させる辺り如何にもご都合主義。
まあそうでもないとあれじゃ生き残れそうにない…w
それはさておきゲーム世界を現実にリンクさせているせいか
多少世界観に荒さがあるように感じられた。
{netabare}一番気になったのは無関係の警官を刺せたり死体の”跡”が残る部分。
ましてや一般人にゲーム中の行動が丸見えでいいのかと、{/netabare}
それらに関しては物凄く疑問に感じざるを得なかった。
{netabare}バンダ君があれだけ派手に行動しても一切騒ぎにならないし
警官刺しても問題ないならゲーム中は殺人し放題になっちまう。
対戦相手でもない友人の死亡なんかそのいい例だろう。
その上彼も能力行使出来るとか思わずありなのと。{/netabare}
あれじゃゲーム縛りで対戦する意味がないような気もするが?
それらの疑問や違和感が払拭されないと話にはのめり込めないかもね。
期待度★★
サバイバル系の作品は人殺し等シリアスな部分が多い割に
そもそもの動機や舞台設定が矛盾に満ちているので
まともにオチを付けて納得できる形で纏まった試しがない。
今まで視聴した作品もその殆どが中途半端だった。
この作品もその点を考慮して我慢しないとダメなタイプだろう。
その点ではどうしても期待度低め。
■視聴完了後の感想
後半からクライマックスにかけたワン(エイス)との攻防は
極悪非道な彼等の粛正に多少爽快感を感じたものの、
全体としてはゲームの概要が謎でかなり適当さを感じて
最後まで馴染めなかった。
ゲームに全く関係ない一般人まで平気で巻き込める設定そのものが
もうゲームの体をなしてないというか縛りが緩すぎてゲームとして
見れなくなってしまった感がある。
これじゃ何の為にゲームアプリから始まる物語にしたんだか。
単なる超能力バトル物にみたいにしたんじゃ
ゲームとしての面白さが半減する気がするんだよね。
その点明確なルールとペナルティーが存在していて
あくまでゲームを始めた者同士の争いにしてくれた方が
個人的には楽しめたししっくりしたような。
そういう曖昧なところが多い故にこのゲームアプリを使って
競わせる意味を見出しにくかったとも言えるだろう。
ゲームアプリそのものの謎やゲームのルール等を気にする事なく
バトルを純粋に楽しめる人ならそれなりに面白いかも知れないが、
そういう設定や世界観の矛盾が気になってしまう自分は残念ながら
それ程楽しめなかった。