タック二階堂 さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
妹は誰なのかというだけの一点突破で完走しましたが…
詳細は略。
ざっくり言えば、大企業のトップだった父が死に、
そのグループ企業の後継総帥として指名された
帝野将悟が、父の遺言で高校卒業までに嫁を
探しておけと。で、父の葬儀の日に妹を名乗る
謎の女が声だけ登場し、これによって最終回まで
自分を好いてくれる女子が妹ではないか、と
疑いつつ、ハーレムを築いていくという荒唐無稽
なラノベ原作アニメです。
はっきり言ってストーリーは酷いもんです。
完走できたのは、たった一つの要因。
「妹は誰なんだ」ということだけ。
{netabare}結論から言えば妹は雅という、たいして
驚きもない結末。
そして将悟の「恋人以上の妹でいいだろ」という
なに言ってんだお前状態。{/netabare}
優柔不断で、女の子たちに際どく迫られると、
「いやあ、ははは」とのらくら交わすED男。
終始、主人公の将悟にイライラさせられます。
次々と湧いてくるエロいモーションを掛けてくる
女子たちを適当に遠ざけず近づけずで12話です。
その理由も「誰かが妹だから手を出せない」の
一点突破。
なんていうか、なーんのフックもないヘタレな
主人公の魅力は、ただ大金持ちの息子というだけ。
それなのに、心乃枝とのありえない出会い方
からのラブラブ矢印が向く理由の不明さ。
ツンツンの雅がいきなりデレる強引さ。
しかも、どっちも幼馴染でしたという無理筋。
さらには生徒会副会長の凜香に好かれる理由も
意味不明。
なんていうか、アトサキの話になりますが、
ほとんど設定は「五等分の花嫁」と同じです。
あっちが後なんですけどね。
評価できる点は最後まで誰が妹だか本当に
わからないということと、キャラデザがほどほど
に悪くなかったところ。
でも、別にヒロインたちに感情移入できる
わけでもなく、もちろん主人公の気持ちなんて
さっぱり理解できず、ドキドキの展開がある
わけでもなく、結末も{netabare}「俺たちのドロドロ
イチャイチャは続くのだ」END。{/netabare}
結果だけ見れば、途中をすっ飛ばして誰が
妹だったかを知ればよかったです。言葉は
悪いですが、よくあるクソラノベ。観ても
観なくてもいいって感じの作品でした。