アンデルエレーラ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「アキくん、今、どこにいるの?」
犯人の無意識「イド」に入り込み、
犯罪事件を捜査する警察の組織、通称「蔵」。
次々と起こる凶悪な事件と、そこに見え隠れする、
連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追うSFミステリー。
{netabare}犯人の深層心理(イド)に潜り込んで、事件解決への糸口を探る「パイロット」
パイロットの見つけた情報を整理する「井戸端スタッフ」
井戸端からの情報に基づき、現実世界の犯人確保へと動く「外務分析官」
まずこの構図が面白いですね。
あくまで酒井戸がイドの中で何かしら手掛かりを見つけないと、
捜査が始まらないわけですが、
そのイドの世界観がまた緊迫感があって好きです。
ちょっと怖いんだけど、その怖さを求めてます!{/netabare}
1話完結ではなく、1つの事件がまたその次の事件へと繋がっているのが◎
個人的にもミステリーは1つの作品で1つの何かを追うタイプが好みです。
今期は豊作ですが、中でも1番楽しんでる作品かも⁉︎
ー10話ー
{netabare}イドの中のイドで、失われた家族との時間を過ごす鳴瓢。
初めはこれが現実ではないことを理解しながらも、
時間が経つにつれて、それを忘れてしまった姿は切なかったです。
「アキくん、今、どこにいるの?」
挿入歌が洋楽じゃなくて、日本語の神曲だったら、
ガチで号泣していたところでした(笑) ここだけが惜しい!
さて一方本堂町さん。
名探偵としての資質を持ち、蔵にとっては重要な存在になりましたが、
でも人としては、頭の穴だけではない、何かが欠けていく。
途中までは本堂町が鳴瓢の歩んだ道を辿っているのかと思っていましたが、
2人は似ているようで似てないのかな?
ここの見せ方もまた面白いな、と思います。
なぜ百貴のイドではなく、鳴瓢のイドだったのか?
穴井戸の目的は? ジョンウォーカーと通じているのか?
現実の飛鳥井はまだ生きているのか?
謎が深まる中、今後の展開も目が離せません。
鳴瓢が本堂町に託した捜査手帳が事件解決の糸口となるのでしょうか。{/netabare}
ー11話ー
10話まで見返してから11話へ。
{netabare}そうではないかと思っていましたが...
ジョンウォーカー=局長。 納得です。 大納得です。
やっぱりパズルがカチッとが合うミステリーは最高ですね!
鳴瓢と穴空きの2人を同時にイドへ投入することを指示したのも局長。
百貴室長誤認逮捕を主導したのも局長。
単純に蔵の中でジョンウォーカーに1番容貌が似ているのも局長。
伏線はしっかり張られていました。
ジョンウォーカーの連続殺人鬼クッキングに、
一定の規則性があったというのも面白い。
[1人の殺人鬼からは7人の被害者]
鳴瓢は1(タイマン)+5(独房での自殺教唆)=6。
→不気味なルールを完遂すべく、あと1人殺して欲しい。
→役目を終えた穴空きを殺させよう。
→7人目を殺した鳴瓢はドグマに落ちて死んでもらおう。
→一石二鳥。
→本堂町さんが言う、「次の段階」へ。
深読みしすぎかもしれませんが、
ここまで考えていたのかと思うと素晴らしいです。
(追記:最終話見れば分かりますが、ちょっと違いました。)
すべてのきっかけは、局長が夢の中で飛鳥井さんと出会ったことだったのかな?
「自分の夢の中」に「他人の夢」を引き込む能力。
飛鳥井さんが持つ特別な力を発見した局長は、
夢にヤバそうな奴を呼び込んで、無意識の中から連続殺人鬼を作り上げていたと。
その後これを応用して、白駒にミヅハノメを開発させたのだと思いますが、
白駒が殺されてたのは口封じのため⁉︎
ともあれミヅハノメの開発経緯が大体見えてきましたね。
12話からはいよいよ最終決戦でしょうか?
飛鳥井さんを、どうかどうか救ってあげてください!{/netabare}
ちなみに11話で1番好きなシーンは...
{netabare}鳴瓢の思念粒子を含んだ写真を百貴の寝室に置くことで、
鳴瓢と百貴のイドをすり替えたというトリックを暴くシーン。
緊迫した場面で、まさか東郷さんと百貴さんの交際が発覚するとは!
笑いました。 最高です。{/netabare}
ー13話(最終話)ー
{netabare} 12話&13話は、今までの謎解きとは違い、イドの中での追いかけっこ。
最後は拳で殴る的なこの展開も結構好きでした。
「やあ、生きてるところ見つけるのは初めてだね、カエルちゃん。」
「私…信じます。だから待ってます、ここで…ずっと。」
少し悲しいけど、現時点で飛鳥井さんを救う方法はないのですね。
でも生きてさえいれば、きっといつか蔵のメンバーが力になってくれるでしょう!{/netabare}
OPとEDも好きでした。
2期があることを期待して待っています!