ようす さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「その行いが報われる日まで、進み続けるんだ。これは、お前が始めた物語だろう。」
進撃の巨人・3期。
1期(25話)と2期(12話)または、
総集編劇場版映画3作を見てから視聴してください。
2020年秋には4期も放送予定!
今回はなかなかアツい展開続きだったので、
4期が決定しているのは嬉しいです♪
3期は分割2クールで、全22話です。
まとめてレビューします。
● ストーリー
人を食べる巨人から身を守るため、
三重の壁に囲まれた国の中で暮らす人類。
エレン・イェーガー(♂)は、
壁の外へ遠征して調査を行う調査兵団の一員であり、
巨人化の力を持つ少年。
特別な力を持つ存在として、
正体不明の敵から狙われていた。
エレンの父が世界の秘密を隠したという地下室を目指して、
調査兵団はエレンの昔の家を目指す。
これまでは巨人vs人類という構図だったのが、
3期では人vs人とという場面が多くなっていました。
謎だらけのこの世界で、
いろんな立場の人間の思惑や秘密がぶつかり合っていく。
そして徐々に明らかになる世界の謎。
2期までは謎まみれだったのですが、
3期の終わりには大部分の謎が明らかになります。
この世界はなぜ3重の壁に囲まれているのか、
巨人とは一体どこから来るのか、
エレンを狙う敵の目的とは、
エレン達が持つ巨人化の力とは、
などなど、1期や2期での謎はほとんど明かされます。
その分、新たな謎がまたどーんと置かれてしまったのですが。笑
(これは4期へ持ち越し。)
特に3期後半、エレンの家の地下室を目指す戦いは、
かなり絶望的な状況の中で抗う調査兵団の姿がかっこよくて…。
命をかけて、最後の最後まで己の信じるものだけは貫こうとする姿に、
毎回目が離せませんでした。一気に最終話まで駆け抜けたくなりました。
≪ 失う辛さと自分にできること ≫
巨人がうろつく壁外で調査を行う調査兵団には常に危険がつきまとい、
いつ命を落としてもおかしくない。
今回も恐ろしい数の調査兵団員が命を失います。
誰もが、大切な仲間を失っていく。
辛いなあ。辛いよ。
大切な仲間を失う辛さをこの人たちはどれだけ経験してきたのか。
気が付けば、みんな死んでしまった。
気が付けば、自分だけが生き残っていた。
残された自分にできることは、ただ意思を引き継ぎ、進むことのみ。
だから立ち止まることは許されない。
この世界にいると、ゆっくり悲しみに浸る暇なんてなくて、
誰かを失った辛さも悲しみも、激動の世界に押し流されてしまう。
それでも、己の道を信じて進む。
この先に、彼らが夢見た未来があると信じて。
そんな未来は本当に存在するのか?と挫けそうになる心と共に。
≪ 人と世界 ≫
初めは、壁の外の自由を手に入れたいという願いからだった。
人にとっての脅威は巨人だった。
だけど、気が付けば真の脅威は同じ人間であり、世界であった。
私達と同じだった。
結局のところ、世界のすべての人が平和に過ごすことなんて、
不可能なのだろうか。
平和に、自由に暮らしたい。
たったそれだけの願いを、私達はずっと叶えられずにいる。
誰かより幸せになりたい、誰かより豊かでありたい。
そんな願いを持ってしまった時点で、人間は世界に敗れたのだろうか。
エレン達も同じ道にたどり着いた。
そして繰り返そうとしている。
平和で自由な世界を手に入れる。
そのためなら、自分の周りの世界以外はどうなってもいい。
むしろ、これまでされてきたことへの恨みを晴らしてやる。
エレンたちがこの先どのような道を選ぶのかはわからないけれど、
彼らなら別の道を見せてくれるのではという期待もある。
いつか世界のすべてが平和になる日まで。
自分には何ができるのか。
何かできるとしても、行動に起こすことができるのか。
自分には自信がないなあ。
そう考えると、
次々と行動を起こすエレン達は本当にすごいなと思います。
● キャラクター
世界を変えるために立ち向かうキャラクターたちは、
みんな強くてかっこいいです。
望んだものを得るための戦い、
その中で生きることを選んだ人たちばかり。
誰が一番好きかと問われると悩みますが、
やっぱりリヴァイ兵長かなあ。
今回の無双っぷりも半端なかったです。
● 作画
今回も高いクオリティ!
演出もかっこよくて、
特に立体機動装置でびゅんびゅんする時のカメラワークが動く動く。
BGMのかっこよさと合わさって、
毎回いい演出を見せてもらいました。
かっこよかったです!
● 音楽
【 前半OP「Red Swan」/ YOSHIKI feat. HYDE 】
【 後半OP「憧憬と屍の道」/ Linked Horizon 】
前半OPは1期や2期とは違う雰囲気でした。
でもOP映像の美しさと合わさって、
こちらもいい感じ♪
リンホラOPはやはり初代のインパクトが強すぎるから、
ここで雰囲気変えるのもよかったと思います。
後半OPはリンホラOPに戻ったので、
なんだか懐かしさもありましたw
今までのOPの要素を織り交ぜつつの曲で、
もはや自分には1期~3期のOPの違いを聞き分ける自信がありませんが(笑)、
実際に聴き比べてみるとちゃんと違っていて、
むしろこの3期のOPは今まで以上にかっこよく感じました。
アニメーションもスピード感ありまくりで、超かっこいい!
【 前半ED「暁の鎮魂歌」/ Linked Horizon 】
【 後半ED「Name of Love」/ cinema staff 】
今までOPを担当してきたリンホラが一度ED担当になったのは、
曲の雰囲気も変わってよかったと思います♪
いつもの激しいOPに対して、今回のEDはおとなしいけれど、
雰囲気は抜群でした。
でもそれ以上によかったのが、後半ED。
こちらもしっとりとした曲だけど、
彼らの境遇とぴったりすぎてぐっとくる…。
いつか今の苦しみや悲しさが、
すべて報われる日が来ますように。
● まとめ
作画や演出は見事だし、
ストーリーもわかりやすかったです。
かなり大きく話が進みました。
原作も読んでいるのですが、
そちらは飽きてきていて…^^:
だけど、アニメでまたおもしろいと思えました!
2020年秋からの続編が楽しみです^^