RFC さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
相関図が複雑になりつつある超電磁砲
原作既読。
大覇星祭の話とても好きだったので、期待大でした。
禁書Ⅲは予想通り空中分解、一方通行は微妙だったので、
ぜひぜひ頑張ってほしい超電磁砲…ということで視聴開始。
【作品概要】
禁書でいうところ、Ⅱの8話~あたりの時間軸の話ですね。
禁書のほうでも美琴がちょこちょこ出てきてましたが、
美琴サイドの物語。
上条さんも大変でしたが美琴さんも大変だったと。
大覇星祭編
天賦夢路編
【作品に対する感想】
コロナに翻弄されながら制作し切ったことに、感謝申し上げます。
これまで割とシンプルな対立構造だった超電磁砲シリーズですが
今回はちょっと複雑になっています。
複数の勢力が絡んで、なかなかラスボスが見えません。
そして今回から物語に深く絡んでくるようになった
レベル5の食蜂操祈。
彼女の登場で、戦略面でも、笑いの面でも深みが増しました。
禁書3期は大コケ(詰め込み過ぎで意味不明)、
一方通行は微妙な中、
超電磁砲3期は満足の仕上がりでした。
1)物語
私的に2020時点で超電磁砲の最高の物語と思っている
大覇星祭編。熱かった!
これは美琴惚れますわ。
また禁書目録の同時間軸の物語を頭に置きながら視聴すると
より楽しめるかと思います。
後半のドリームランカー編は小話が続き、物語がバラバラな
印象です。もうちょい各小話が最後につながっていく感じが
あればなお良かったかと。
2)作画
今作の特筆すべきは「怒り」の表現。
黒子たちの記憶を操作されたことを知った時の美琴の怒り。
婚后を侮辱されたことに怒った湾内、泡浮の怒り。
気圧されるほどの作画と演技だったと思います。
3)声優
上記の「怒り」の演技は圧巻でした。
特に「怒ったことがない」と言っていた湾内、泡浮の二人の
ブチ切れシーンは涙腺やばかったです。
あと木原幻生の人を食ったジジイ演技は何気に好きです。
4)音楽
前半のOP「final phase」いいですね。
5)キャラ
とあるは普通人名に使われない漢字が多くて変換に困ります(笑
➀食蜂操祈
Sでもちょこっと登場して、やたら美琴に絡んでくる
うっとおしい娘というイメージが強いですが、
今作でちょっと印象変わりますね。
人格破綻者が多いレベル5の中ではまだまともな方。
原作のかなり後の方で食蜂さんの過去が語られますが、
それを知ってると今作のちょっとしたカットで
ちょっと切なくなります。
➁削板軍覇
ひたすら根性の脳筋レベル5。
あまりに出鱈目なネーミングのすごいパンチですが、
どういう原理で発動しているかわからない能力らしいです。
➂警策看取
根はいい娘なんでしょうけど、環境って大事ですね。
一発屋で終わらず、今後も登場してほしいです。
➃木原幻生
1期の時から登場してましたが、今作では出番多め。
老害の最たるですね。
6)好きなシーン
{netabare}
➀食蜂VS木原幻生
どちらも策略で戦うタイプですが、ジジイの方がやや上手。
徐々に追いつめられる食蜂は、なかなか見ごたえありました。
最後の一手はどこかで見た手口と思わなくもないですけど。
ルル(ry
➁美琴VS上条&削板
上条さんと削板が組むこと自体熱いじゃないですか。
ドラゴンのほうは学園都市の負の感情を丸呑みするような
でかいのが1頭出るのかと思ったら、ヒドラみたいなのが
うねうねでちょっと意外でした。
とはいえ、超電磁砲での最高の1シーン。
熱くたぎるシーンに仕上がってたかと思います。
➁セルフカバーの酷いネタ
幻想御手(レベルアッパー)放送時、ネット上のネタで
散見されたバストアッパーをほんとに本編に入れてきたのに
噴きました。
嫁が「シリアスとギャグの落差が酷過ぎる」とあきれてました。
全くです(笑
➂青髪ピアス 久々登場
壁に耳あり障子にメアリー(嘘
本人らを植込みの向こうに暴言の数々…噴きました。
細かい所ですが、「しょうがない」って言っちゃえる食蜂は
菩薩ですか。
➃ゴジラ
能力の応用勝負な超電磁砲ですが、
たまにはこういうガチな力比べも熱くていいです。
ドッペルゲンガーの謀反の目的は切なくなりますね。
命や魂って何なんでしょう?
{/netabare}
7)残念!
{netabare}
結標淡希のショタエピソードがカット
人となりが解っていいんですけどね。
{/netabare}
8)余談
馬場の言っていること、イラつきますが一理あると思います。
誰かのためにというのは、あくまで自分を生かした上で
することであって、最初から誰かのためありきではまずいと思います。
それではただの死にたがりです。
自分を生かした上で他人のためにもする。
それはものすごく高い能力が要求されると思います。
馬場はその高い能力をただ自分のためだけに使うべきだと
言ってるんですよね。
暗部で生きていくにはそういう生き方、在り方もある種
しょうがないと思います。まあ、馬場の場合自分の意志で
暗部にいるようなので、とても同調はできませんがね。
できる力があるなら、出来ない人をフォローして、お互い
補完し合えながら生きていければいいんじゃないかなって思います。