KAZUROCK さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ラディアンはいつ目指す?
■視聴完了後の感想
アルテミス魔法学院やランブル・タウンの出来事を綴った第1シリーズ同様
第2シリーズもシファンディール大陸でのセトの活躍や成長、
そこを舞台にしたシファンディールの騎士達と異端審問所&商人男爵の攻防
や企みを描いていてシリーズ単体としては伏線や仕掛けもそれなりにあるので
見応えも十分。纏まりもそこそこ良かった。
各勢力の出所や思惑が相変わらず分かりにくいけどセトのみならずジルの死
やその理由、オコホに纏わるエピソードなど喜怒哀楽をちゃんと感じさせて
くれるあたり主要人物に関しては描きこみもちゃんとされていたように感じる。
ただしそれは認めつつも、シリーズを通した物語全体としては
肝心の「ラディアン」に向かう気配を感じにくい構成なので
個人的にはどうしても評価がやや低め。
いつになったらそのラディアンとやらを本格的に探しに向かうのか。
今回もそればかり気になって思ったよりは入り込めなかった。
決して探してない訳じゃないんだろうけど一つところで時間かけ過ぎなので
どうしても横道にばかり逸れている印象が否めない。
その辺りをもうちょっとストレートに展開させてくれた方が
自身としては嵌り易かった気も。
そこは個人的な好みもあるので人それぞれだろう。
劇中では魔法使いと言う存在を介して差別や多様性に対する理不尽な言及も
散見されるので見た目ほど軽い気持ちで観られなかった事ものめり込めなか
った理由の一つだろう。
そこも作品を観る上では多少好みを左右すると思う。