ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
見てしまったが最後7つの王に取り込まれる
序盤 野崎まどさん原作だからね
中盤 お?
終盤 ええええええ
この話は東京の3都市と神奈川の1都市が合併する話
ジャンルは警察・シリアス・正義
ジャンルだけ見てしまえばタダのミステリーものになってしまうかもしれませんが、この作品マジでえげつないです。みてて気分悪くなるかもしれません。しかし、私のような視聴者は手を叩いて喜びながら見始めたことでしょう。そしてリアタイ視聴者は驚いたでしょう。「1ヶ月延期」…!?まさかの対応です。まぁ作画が崩壊するよりはマシなのでしょうが。
この作品は序盤でかなりの勢いで加速します。しかし初速が凄いのではなくあくまでも「加速」が凄いのです。物語の導入が自然でした。さらに中盤では最高速度に入り、そのままほぼ速度を落とさず12話を迎えます。毎度読めない展開や度が過ぎた(褒め言葉)展開に視聴者は翻弄されること間違いなし。冒頭に「気分が悪くなるかも」と言いましたが、恐らく一話を見てしまったら最後どっぷりハマります。どんなに気分が悪かろうと胸くそが悪かろうと、きっと見てしまいます。それほど印象的かつ衝撃的なものでした。それはこの作品が{netabare}「善とは続けること」{/netabare}だと主張しているかのように。
ここで視聴者が戸惑った12話についてです。{netabare}あの最後の発砲音は個人的には3種類の可能性があると思うんです。1つは「正崎さんが射殺された」大統領を射殺したのですから射殺されてもおかしくありません。なんなら銃を向けた時点で射殺確定でしょう。1つは「正崎さんが自殺した」まぁ殺そうと思った相手と実は信念が一緒でした、なんてわかってしまったら衝動的に自殺してしまうかも知れませんしね。まぁでも1番確率は低いでしょう。衝動的に行動してしまえば、その前射殺のシーンが変なことになってしまいますからね。1つは「頭上のヘリを撃って曲瀬と逃亡」個人的には面白くなりそうなのはこれですね。まぁ具体的にどう動くかは私にも全く思いつきませんし、なんならここまでの展開もどこか異世界を見ているようでこれが同じ日本人が書いてると思うと純粋に尊敬せざるを得ませんね。{/netabare}
内容にもどり、これ物凄く考えさせられます。ただ単純にぼーっと見ているだけではこの作品の面白さを理解することはできません。正義とは何か、悪とは何か、そしてこの作品のテーマでも自殺とは何か。ぜひこれから見る方は考えながら見てください。結論は出さなくても構いません。とにかく疑って考えて考えて疑って下さい。これはこのテーマに限らずです。今の政治を疑って下さい。今の環境問題を考えて下さい。何度も言いますが結論は急がなくてもいいです。考え続けることが重要なのです。
とここまで書いて私は何を書いているのか分からなくなってしまいました。まぁでも少なくとも私は考え続けようと思います。その意味でもこの作品は良い作品だと思いました。
原作・脚本は野﨑まどさん。私この人の発想すきですよ。
監督は鈴木清崇さん。監督は二度目だそうです
キャラクターデザインは後藤圭佑さん。同時期にやっていたFGOや夜のヤッターマンのキャラデザの方ですね。良い感じでした
劇伴はやまだ豊さん。東京グールやヴィンランドサガの劇判を担当された方ですね
アニメーション制作はREVOROOTさん。TVアニメは初担当だそうですがそれにしては作画丁寧でしたね
作画は丁寧だった印象です
主題歌1はQ-MHzdsん作詞曲、月蝕會議さん編曲、Q-MHz feat. uloco.さん歌唱の「Live and let die」
主題歌2もQ-MHzさん作詞作編曲、Q-MHz feat. Mikako Komatsuさん歌唱の「イノチ食ム魂」
主題歌3もQ-MHzさん作詞曲、伊藤翼さん編曲、Q-MHz feat. *Namirinさん歌唱の「The next new world that no one knows(blood stained ver.)」
イマイチ来るものがなかったのは残念です
声優さんは素晴らしく、本当に実在するかのような演技でした
総合評価 騙されるならとことん騙されてみたほうが良い