タマランチ会長 さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不思議の国の茶番劇
「広げた風呂敷を畳めていが、それでも引き込まれるものがあった」
巷の評価を総合すると、そんな感じでしょうか。
しかし、見終わった後の意味不明感や消化不良感があっては、駄作と言わざるをえません。自殺法とか、各国でそれぞれ憲法と司法に照らし合わせて決定すればよいだけの話で、各国首脳が一堂に集まり哲学を語るべきことじゃないし、国益を第一にするのが政治の世界。この辺全然リアリティがない。結局マガセが催眠術のような強力な能力を駆使して、何をしたかったのか、その動機も語られることはなかった。つまりは「人間が描けていない」。共感ゼロ。系統としては、グロ描写で最後まで見させた世紀のクソアニメ「王様ゲーム」と同じでしたね。騙された感半端ない。
6話までで一旦製作が止まり、もう一度1話から放送するなんてのは前代未聞。しかしそれを繰り返しもう一度見ちゃったのも事実。やけに取っ手の大きいドアノブとか、1話からパースの狂いなど作画に難があったんだなと再確認。7話から話が国際的になり、各国首脳が集まって哲学を語り合うって、冷静になって考えれば超展開でした。ただ、視聴中はそれほどおかしいとは感じなかった。この辺は評価してよいかも。不思議の国の茶番劇でした・