退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
天使が街に舞い降りた
こばとは傷ついたこころを癒すことでもらえるコンペイトウを集めています。
それはビンいっぱいに集めると、こばとが行きたいところに行けるようになるから・・
雰囲気は日曜朝にやってるような子供向けアニメな感じです。
この作品を見たきっかけは、OPの坂本真綾さんのマジックナンバーです。
昔、カラオケで歌ってた好きな曲で、こばと。の主題歌だって知らなかったんですが、あにこれでこの作品を見つけて、あ!と思いました。歌詞もこの物語にぴったりですね!
こばとは高校生くらいの年に見えるけど、一般的な常識や知識が無くて、でも明るくてやさしくて自分のことより他人の心配ばかりして・・
子供のように純粋で天真爛漫で一生懸命なこばとがまぶしいです。天真爛漫すぎて空気読めなかったり失敗もするけど。
なので、途中までは天使が何かの試練を与えられて下界に降りてきたお話なのかな、と思ってたんですが・・
こばとには犬のぬいぐるみの いおりょぎさんが一緒にいてサポート?してくれます。
こばとたちはどこから来たのか、また、時々現れる不思議なキャラたちについても何も説明もありません。
分かっているのは、ビンいっぱいにコンペイトウを集めないと行きたいところに行けなくなるということだけ。
途中、いおりょぎさんの過去の話など、何度か意味深なシーンがありますが、終盤まで謎は完全には明かされません。
こばとは偶然行った保育園で働かせてもらい、さらに住まわせてもらえることになります。
そして様々な人たちと出会い、その人たちに寄り添いながら癒していきます。
また、天然なこばとのボケにつっこむ いおりょぎさんがいいスパイスになってます。ちょっと怖いけど。。
コンペイトウは季節が4つ過ぎるまでにビンいっぱいに集めなければなりません。
でも、{netabare}コンペイトウを集めようとするよりも、困った人のお手伝いをしてあげることに一生懸命なので、なかなかビンいっぱいになりません。そうしているうちに春・夏が過ぎ、秋が来て、冬になってしまいます。{/netabare}
中盤ぐらいまでは天真爛漫で他人のことに一生懸命なこばとの、ほんわかしたお話が続きますが、終盤、こばとと保育園で働く藤本との関係を絡めながら、徐々にシリアスな展開になっていきます。
19話「ホワイトクリスマス」はじわっと心にきたいい話でした。
23話「こばとの願い」。こばとの本当の願いとは・・後半の展開に思わず泣いちゃいました。
そして最終話「あした来る日」。{netabare}こばとがいなくなり、こばとがいた記憶を消された藤本たち。でもあるきっかけでこばとを思い出す藤本。そして月日は流れて・・「あした来る日」が流れる後半の展開は泣きっぱなしでした。{/netabare}
こばとは正確には天使ではありません。でも、自分の欲というものが無くて、ひたすら他人の幸せを願う姿は天使そのものでした。そんなこばとの姿を見て、私も癒されました。たぶん、コンペイトウ10こくらいは。
見終わって。劇中にこばとが何度か歌い、最終話のEDでも流れる「あした来る日」がじんわりと心に残りました。