ローズ さんの感想・評価
3.2
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
Gates Of Babylon
東京都西部に新設された地方自治体「新域」。
東京地検特捜部の検察官である正崎善は製薬会社と政治の癒着を捜査する事に。
部下の不審死や謎の女が現れて捜査は難航するのであった。
私は普段からボケーっとした外見と態度をしており、深く考えるような難しいことは頭の良い人に押し付ける、適当な人間です。
アニメの視聴も、できるだけ楽しい内容の作品を好んで視聴します。
たまたま録画重複が無く、安心して録画設定をしたのが間違いへの第一歩だった……
ミステリーは好きだけど赤川次郎さんが一番という人もいますし、松本清張さんが好きな人など、同じミステリー好きでも好みのタイプは違う場合があります。
江戸川乱歩さんでも、名探偵の登場する少年探偵団シリーズがあり、エロ・グロな内容の作品もあります。
この場合、同じ作者でも全然違う内容を好む人に分かれてしまいます。
それを「アニメ」に変換。
つまり、ジャンルが「アニメ」と言っても一括りにできなくて、受け手それぞれの趣味・嗜好によって違いが存在する、という事ができます。
本作品は、アニメの第一印象に『萌え~。』と考える人には、受け入れられないタイプの作品でしょうね。
作中で登場する集団自殺など、かなり強いメッセージのある内容。
残酷な表現もあるので、心臓の弱い方にはおススメできません。
特に話題の中心となる「自殺法」。
番組の冒頭に注意書きをしたからといって免罪符にはなり得ない、と考えるのは私だけでしょうか?
自殺や他殺などを考えた事が無い人は少ないでしょうが、それだけ幸せな人生を送っているのでしょう。
正直に言いますが、私は自殺や他殺を考えた事があります。
ただし、犯罪者との違いは、実行したのか、それとも思い止まった、という点にすぎないのです。
少しの違いですが、その決定的な差異は大きいです。
深く追求すると禅問答になりそうなので止めましょう。
作り手側の意図として社会に疑問を抱かせるため、という考え方は理解できます。
そのために残酷な表現方法を使ったとしても非難できません。
最終話でキレイな終わり方をしてくれるのかなぁと期待していましたが、個人的にはムカムカと胸焼けが残ったままです。
まだ原作が完結していないので答えが出るのかは分かりません。
アニメ全12話だけで判断するのは早急かもしれません。
個人的な見解ですが、他人の痛みや苦しみなどを考えられない、お子ちゃまには視聴断念してもらいたいです。
作中に登場する某国の大統領の答えでも私は正しいとは思えませんでした。
自殺するのは簡単です。
しかし、自殺を肯定するのは別問題。
『身近に”死”が存在する、という事を覚えていなさい!』という問題提起作品という事にしておきましょう。
{netabare}さてさて、「異種族レビュアーズ」でも視聴して、気持ちを切り替えますか(///▽///){/netabare}