ウェスタンガール さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
こにゃにゃちわ~。
“魔法少女”って何だ?
“魔女っ子”って何だ?
うむ、大体は想像がつく。
何かの理由で魔法力を持つようになった人間の少女と、生まれながらの魔法使いの違いではないかな?
ググってみたら、まあ、出てくるわ出てくるわ。
一家言の持ち主のオンパレードである。
そういう訳で、この件は置いておく。
コードギアス、こばと。と観てきて、CLAMPつながりで目に留まったのがこれだ。
少女漫画の世界であるが、設定もしっかりしていて絵もきれい。
NHKとマッドハウスの力作である。
“さくら”は人間であり一人の小学生として描かれているところがまた良い。
もちろん、変身バンクなど存在しない。
お嬢様である親友がパトロンとなって、魔法少女の衣裳をコーデするのだ。
加えてハンディカムで活躍を記録をするのがお約束となる。
なかなか気の利いた演出ではないか。
CLAMPの9頭身キャラにも違和感はなく、かえって親しみを覚える。
それにしてもお父さん、頭小っちゃ!肩幅広っろ!
これをCLAMP化と言うのか、感心感心。
さらに、桜ちゃんのキャラデザが素晴らしい。
直線的に描かれた足の動きも滑らかで“変態心”など一切起こらない…。
私にはプリキュアに代表される“魔女っ子”ものを観る勇気まではない。
丁度良い湯加減なのだ。
(クロウカード編を観終わって)
なぜこの作品が、これ程までに、世代を超えて評価されている理由が解ったような気がする。
なにより、バラエティーに富んだ登場人物のそれぞれが大切にする愛の形の多様なことと言ったら。
ただし、それらはタガの外れたものではなく、情熱的であっても、非常に抑制の利いた、時にプラトニックな関係であったり、相手を思いやる心に溢れたものとなっている。
そこにこそ、同世代の女の子たちが共感し、ハラハラしながら夢中になった秘密が隠されているのではないか。
また、カードの妖精たちのキャラデザも秀逸である。
それぞれの能力にあわせて自我のようなものも持っており、なにより、桜との駆け引きを楽しんでいる節がある。
封印されるに当たっては、さくらへの尊敬を持って在るべき姿へ戻るのである。
なんと、気高く美しいことであろうか。
もちろん、オジサン世代に訴求したことは火を見るよりも明らかで、未経験のジェントルマンにおかれては、是非とも共感の輪に加わり、一刻も早く「はにゃ~ん」となることをお勧めする。
最後に、第43話から、最も共感し涙した、マイベストガール苺鈴ちゃんの言葉を。
{netabare}「小狼に一番好きな子ができるまで、私が小狼の婚約者だからね」{/netabare}