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退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
出会うはずのなかった2人の出会いと別れ
KEYらしさが5話という短い話数に凝縮された作品。
戦争中、封印都市で"1人の男"は敵に追われ、たまたま迷い込んだ場所は忘れ去られていたプラネタリウムだった。そこにいたのは、1年で7日間しか稼働しないロボットの少女"ほしのゆめみ"だった。彼女は、30年間来るはずのない人達を待ち続けていた。出会うはずのなかった2人。戦争で敵ばかりの毎日で疑い続ける日々の男と、純粋で人を疑うことの知らないロボットの少女。疲れ切った男がロボットの少女に助けられ、待ち続けても来なかったかもしれない場所に現れた男に救われたゆめみ。
2人はお互いに必要だったものを補い合っていたのだ。
これは人間同士では成し得なかったことでもある。
この作品のタイトルにある、ほしのゆめみの小さな夢。それはいつしか暗闇に迷い、星空が見えなくなってしまった時にプラネタリウムで見せた未来の星空を思い出してもらうこと。それは、言い換えれば人にとっての希望。つまり、ゆめみは人にとっての希望になりたかったのだと思う。
とても素晴らしい作品だった。