takato さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
初手フェイトにオススメ。征服王の名の元に結集せよ!。
「フェイトって~、なんか難しそうだし~、いっぱいあり過ぎて~、どっから見ればいいのかわかんな~い。」等と思いのそこのあなた!。そんなあなたには本作がオススメですよ。
本作はステイナイトの前日譚ですが、かなり見易い仕様となっております。
ステイナイトに比べて、本作は後から明かせれる設定とか陰謀とかあんまりなくてスッキリしています。
更に、特定の主人公を置かない群像劇スタイルなので、各キャラの思惑や変化も見易く描けております。
なにより~ルートみたいな面倒なことがないし、各キャラが割りと最初から覚悟完了していて目的に向かうのに迷いがないのも良い。
そして、なにより良いのは英雄らしい英雄である征服王イスカンダルの存在である。
正直、陰謀とかルールの裏をかくとかが多すぎで、英雄らしいスカッとロマンを感じさせてくれる漢の中の漢!なキャラが不在だったのがステイナイトの欠点だったと言いたい。
本作でやっと惚れぼれするような英雄がその勇姿を魅せてくれて、己が信念、己が生き様を深々と刻みつけてくれた。彼の最期は、フェイトで初めて熱さと切なさで涙が出た瞬間であった。
あと、本作ではサーバント同士の戦いでも因縁や宿命の対決!って盛り上げの要素が活きているとこがあったのも良かった。
強い駒と強い駒が戦ってます、ってだけでは熱くならない。それぞれが背負っているものとか、決して相容れない宿命の二人!な感じがなくてはならない。
故に最終決戦の辺りは相応しい盛り上げがちゃんと用意されていた。
最後の展開は、前日譚なんだから綺麗に絞めることができないのは仕方なかった面があるが、この後にどうなるのか?を知らない人には良い引っ張りだし、知ってる人も感慨深い終わり方で、最高!とはいえないが悪くないだろう。
それにしても、フェイトは後日譚のほうもアニメ化するのかなぁ~。FGOは別にええが、そっちはどうなるのか?気になる。