砂粒と嵐 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
商業的に成功するアニメ
ラブライブ全盛期の時代、私は中学生だった。全然アニメに興味がなかった私は、街中で見かけるラブライブのポスターを眺めながら「なんか人数多いなー」と思いながら髪と瞳の色を見比べてる程度だったけれど、クラスの仲のいい友達がエリーチカのイラストを描くのを見ていたり、友達に連れられてアキバのゲーセンでラブライブグッズを取りに行ったり、高校で知り合った友達がかつてラブライバーだったので家に大量の真姫ちゃんグッズがあったりとか、とにかくまあそれなりに関わってきた。
全体の構成は立志→仲間集め(各キャラ回)→キャッキャウフフ回→危機と決裂→仲直り、といういかにも王道なパターン。
女の子だけの世界観で、個性の違う可愛い女の子たちがいて、つまり推しが選べる楽しさがあって、しかもキャラと声優と二重構造で推せて、キャラ単体の魅力だけでなくそれぞれが補完しあったりぶつかりあったりしながら関係性を深める尊さを拝み(二次創作が捗る)、学園モノの王道をいきながらも日常系アニメではなく、ひとつの目標に向かって努力す成長していくストーリーに胸を熱くし、豊富にリリースされた楽曲群をきいてときめいたり勇気をもらったりできて、愛の結実のイベントとしてライブにも行ける。
これがラブライブなんだなと思ったし、多様なパターンのCDもキャラグッズも声優グッズもライブチケットもライブグッズも売れるので、これはもう商業的に成功する要素しかない。そしてラブライバーってさぞかし楽しかっただろうし、私も現役で青春送りながらラブライブを嗜みたかったな。
ちょっと予想以上にかよちんが愛おしすぎたので、私はかよちん推し。
でも一部のキャラは、その子自体の魅力として描いてるというよりはストーリー進行の都合上その発言をすることを充てがわれてる、というような感じを受けたので、素直に推すことができなかっただけかもしれない。例えば穂乃果は推進力として、希はトラブルシューターかアドバイザーとして、えりちは反対勢力として、みたいな。
ことりちゃんがカリスマメイドだとかいう設定も、服飾に興味があってかわいい服が好きとか変わりたかったとかメイドが似合いそうな声とかそういうつじつま合わせを踏まえても、なんか強引な展開に見えたし、真姫ちゃんと凛ちゃんの喋り声には最後まで慣れることができなかったし、海未ちゃんは色んな要素を持ちながらもその相関性がなくてキャラとして一つの像を頭の中に結べなかった。だからなんか、私は単にラブライブ向いてないのかも知れないとも思う。でも、なんか9人が関係しあってμ'sみたいな、そういうのはわかった気がしたのでとりあえず二期も見ようと思う。
サンシャインのほうがキャラデザのキラキラ感はあるけど、やっぱビジュアル的に個性が引き立ってるのはμ'sだと思うし、散々社会現象的に売れrたのでメジャーの風格みたいなものがあるな。
振付は日本のアイドル的でかっこよくはないけど、楽曲がいい、というのはすごく大きいと思う。ちょっとダサいけど、エモーショナルでキラキラしててときめきの要素が詰まってる、これぞアイドルソングという感じがしてすごくいい。