「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風(TVアニメ動画)」

総合得点
81.4
感想・評価
485
棚に入れた
2076
ランキング
415
★★★★☆ 4.0 (485)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.1

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takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ええキャラの満漢全席やぁ〜!。真実へと向かう者たちに花束を。

ジョショとはラーメン二郎のごとき存在であった。決してメインストリームではなく、王道とは一味違う強烈なのをキメたい一部の人の物だった。


しかし、ラーメン二郎と同じく年を経てフォロワーが多数現れ、いつの間にかみんな大好きなコンテンツということになってしまった。だが、ジョショはやはり孤高の存在であり、フォロワーとは一味違う独創性がある。


後発の能力バトル作品がコマを使ったゲームなら、ジョショは活きた強烈な人々の運命の軌跡という程に違う。


ジョショのバトルの背後には、ホラーやサスペンス映画の豊穣なバックボーンがあり、俺達ができない事を平然とやってのける凄みがある。


そして、なによりジョショ魅力は、キャラクター創造の力がずば抜けている点にこそある。他の作品でウィルソンフィリップス上院議院のようなキャラクターが登場しようか?。能力の有無、強弱関係なしにキャラの魅力が強烈に光っている。


ジョショには、高貴なキャラも、ゲスなキャラも、若者も老人も、主役も脇役も、深い愛と力で造形されている。敵キャラでもその生き様に的でも痺れることができる作品は稀有である。


メインのキャラ以外は薄い属性を被っているコマのような扱いでは、愛も理解も豊かさにも欠ける。ジョショの素晴らしさは、荒木先生の特異なビジュアルや色んな能力なんて表面的な部分ではなく、清濁合わせ持つ豊かでヘンテコなキャラクターを創造する力にこそある。


そんな独創性がありながら、少年漫画の王道である正義の心、真実へ向かおうとする意志もまた熱く燃えているのが素晴らしい。変に斜めに構えたりせず、本質はやはり王道少年漫画の理想主義が生きている。


本作における名シーンの多くが覚悟を決めて決断する瞬間であることがそれをよく示している。人は運命から決して逃れられない。しかし、それを自覚し、前に進み続ける意志を持つことで掛け替えのない何かを未来へ託すことができる。「HELLSING」の少佐の台詞ではないが、人間とは意志の生き物なのだ。


ところでアニメ5部の個人的な面白さは、海外の反応と合わせて見れた点でした。未読な海外の視聴者さんが一喜一憂する様は新鮮な喜びがあって、本作の魅力をより味わうことができたし、作品を通じて海外の人と繋がれたような感覚を味わえて実にベネ!。ニコニコ動画などで翻訳付きの動画があるのでオススメです。

投稿 : 2024/11/28
閲覧 : 668
サンキュー:

21

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