takato さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
松来さん、川上さん、啓治さんに続いて敦子さんが逝ってしまわれた…。どんな有名人よりも心に残る大切な方々。
私が本作に出会ったのは「タチコマの家出」の回をたまたま深夜テレビで見たのがキッカケだった。
中二病期で背伸びしたかった当時の私には、そのクールさと知性、管野さんの音楽、百戦錬磨のチーム感、なにより大人な複雑さと余裕にすっかり打ちのめされた。
本作が押井さんの劇場版や、それ以外のシリーズより好きなのは、「笑い男」というカリスマの存在もあるが、地に足がついているスケール、緊密な脚本と構成、そしてなにより諦念に囚われない信念を持って戦い続ける、真に尊敬できる大人たちの姿の輝きが最高だからである。
関係ない話だが、最近の某大ヒット映画でも「ライ麦畑でつかまえて」が出てきたが、その時点でケッ!ってなりました。同じ本の使い方ひとつ取っても大人度がよく出る。
それにしても、原作にみたいに直接描写はないけど、少佐はやはりレズビアンなんだなぁ…ってのを匂わせてるのが良い。そして、物語を動かすキーになるトグサとアオイという青臭くても正義感を捨てない「ライ麦畑でつかまえて」で象徴されている物を背負う二人を、山ちゃんが一人で演じている辺りに監督の想いが感じられる。
オススメエピソードは25話
「硝煙弾雨」
まさか攻殻で号泣する日が来ようとは…。このシリーズのクライマックスと言っていいだろう。
「さようなら、バトーさん」