まにわに さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
DPC Pictures
3話: {netabare}高い所に登るだけで部室が宇宙船になる。爆発に頼らない派手さと、人を上下内外へと動かし、思うままに設定する。目的と動機があり、オチがある(1日2本で1400円って映画のこと?)。後半の空想がこれを超えてくれば問題ないのだが…
前半に比べると、後半は妥協と折衷と寄せ集め。
今後のアニメ作りがどうなっていくかわからないが、現時点での感想は、理想は身近な空想の中にあるという話として見れればいいなと思う。{/netabare}
4話: {netabare}どんな出来であっても満足げに自嘲する、ってのは確かにやってみたいかも。
これまでは空想に入っていたが、ここにきて空想を飛び出させてメタを入れ替えている。が、今のところは臨場感を表す演出、という感想。{/netabare}
8話: {netabare}ロボットアニメではなく水崎氏の演技のアニメーションというお話。
逃走劇も同様に、ちゃんとダンボールを被って走っているようには見えるが、とてもではないがロボットが走っているようには見えない。ここのもう一つの見え方が、文化祭でやるようなことには見えないが、湯浅監督の自己パロディに見える、というもの。
そういえば、パロディもわかる人にはわかる部類のもの。
このことから湯浅氏が水崎氏タイプだというのがわかる。
これまでもパロディは、意味はあると思うが、必要だとは全然思わなかった。
つまり、パロディは描きたいから描いただけ、というのがこれでよくわかった。
なまじ描けるというのはタチが悪いのかもしれない。
以降は作画屋の実体験をこのアニメにぶつけて欲しい。{/netabare}
9話~最終話: {netabare}DとCの描きたいものが必ずしも相容れないので、ここがぶつかる話を期待したが、順当にPの話ということで、これはこれでよいとして。
描きたいものを描く態度がなくなったせいか、主張がよくわからない感想。
1点だけ、両陣戦闘機の水が抜けるのと浸水する対比がよかったので、要所にこの対比が見られるとよかったと思う。とくに最後の町がそそり立つところ。{/netabare}
{netabare}主要キャラ3人の画風の違いは、原作があるということなので、たぶん漫画・劇画・少女マンガなのだろう。
これらが混在してどんな効果があるのかだが、描き分けが徹底しているわけでもなく、それぞれの立場に違いがあることを端的に表しただけに終わっているのが残念。
他の人の感想を見てみると、見方に混乱をきたすデメリットがあったようにも思う。{/netabare}