どどる さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
あしたのローズマリー
主人公ナージャとそれを取り巻く作品世界も魅力的なのに、ローズマリーが途中から全てを持っていってしまう。
「やさしくて、かわいくて、誰からも好かれるってだけじゃ幸せになんてなれないのよ」というローズマリーはおそろしく魅力的。
しっかり世界を描いていったおかげで、作品世界の中の幸せのパイは現代よりずっと少ないことがわたしたちにも分かるようになっている。
何も持たないローズマリーが恵まれているナージャに敵意を向けるのはもっともで、ねたみが即座に行動になるのはむしろすごい。
それまでぼんやりしていたローズマリーが目覚めた女になる瞬間は、すごくすごい。
またさらに素晴らしいのは、ローズマリーが全てを持ち去っていったあとナージャが改めて描く作品世界がとても良いものなこと。