TaXSe33187 さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 2.5
声優 : 1.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
浅い
潰れそうな小劇場とそこの劇団を再建する物語…になりそうななにか
Aパート途中で切ったため以降の展開は不明
まあなんというか…よくコレで企画通ったね?って感じかな
演劇が盛んな世界観で演技素人が頑張るって大筋だけならシンプルに面白くなりそうではある
ただ、その土台になるキャラ付けや展開があまりにも雑すぎて見ていられないというのが実際の感想
館長と新人団員だけの劇場が取り壊しを迫られる場面から主人公が登場
謎の招待状を受けてやってきた主人公が劇団の現状を哀れんで公演を鑑賞する
ところが舞台には演劇素人の新人団員のみ、あとはオウムが相手役の台詞を語るというお粗末な状況
主人公がこの惨状に呆然とする中で取り壊しに関する話が決定してしまう
字面だけだとよくある話だし、劇場への同情を持ってもおかしくないはず
なのに全然同情出来ないどころか取り壊しの正当性ばかりが目立ってしまって一つも没入できない
団員が一人しかいない
公演3分前なのに客が一人もいない
地代を払える資金力もない
唯一の団員は素人の大根演技
でも取り壊しは嫌
…こんな馬鹿みたいな状況で主人公が劇団に同情を始める茶番は見ていられなかった
「だってこんなに頑張ってるんですよ!」なんて言って取り壊し側の同情を引こうとしていたのがまずおかしい
それに対して「努力しようが結果が出ていない」という正論で普通に切って捨てられた場面は思わず悪役側に膝を打って同意した
というか現状を思うと誰一人として努力してないよね?
劇団員を増やすために動いたの?
客を得るために普段からストリートアクトだのビラまきだのしたの?
資金がないなら劇団と別に事業を持って維持しようとしなかったの?
新人団員の演技指導のために外部から人を呼ばなかったの?
山積した問題に対して一つも解決のための努力を見せてないのに、ちょっと大声出して演技しただけで「頑張った!」とか舐めすぎでしょ
演劇が盛んだからこそ、努力以外の部分をちゃんと認める要素がないと納得できるシーンとして成立するわけがない
演技でも声の質でも脚本でも、なんなら舞台演出でも何でも良いから具体的に感動しているシーンを挿入しないと
別に専門的なことを言わせる必要はないけど、せめて「〇〇が好きだった!」くらいは言わないと
作者は「頑張って30分のお話を作ったんだね!」って言われてプロとして喜べるのかな?
……まあそれに対して本気で大喜び出来るからこそこんな脚本で満足したんだろうな
まあ評価なんて好きに受けとりゃ良いと思うけど、少なくとも自分はこういうタイプの人とお近づきにはなりたくない
もうね、全てが浅いんだよ
「ぼくとってもがんばってるのー」をやりたいならちゃんと最初から努力の痕跡を作らないと駄目でしょ
せっかく面白そうな世界なのに主人公が肩入れする集団は本業バイトの自称ミュージシャンみたいな連中
そして登場する人物の性格はこれまでの女性向けアニメに登場したキャラクターまんまみたいな工夫のないものばかり
女性向けだろうが男性向けだろうが百合だろうがBLだろうが何でも良いけど物語を作るならちゃんとしてくれよ…
ターゲットの視聴層がどこかって前提以前に純粋に物語としてのデキが悪いので視聴はしない