リントI型 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:今観てる
情熱は現況を打破できるか?
二話まで見ました、原作は未読
父親が中堅モデル事務所を経営していてそこの看板モデル的な存在の藤戸千雪は子供の頃からの夢であるパリコレに今も変わらず出たがっているが小学生の頃には高かった158cmという身長も高校生になった現在でも同じ身長のまま、パリコレモデルは最低でも身長175cm必要な為父親やパリコレ出演経験のある事務所の先輩からも諦めるよう何度も言われるが全く諦めるつもりがない。ある日クラスメートの都村育人がファッションデザイナーになりたがっているのを偶然知ったのだが妹が3人いて貧しい家庭状況の為卒業後に就職しようとしていた、ファッションデザイナーはそれ専門の大学か専門学校卒業者でなければ事実上なれないという業界の常識で素人じゃ無理なんじゃない。と都村育人に言った瞬間に気づく、都村と自分は同じ存在だと、
藤戸千雪は整った容姿と華のある性格で大手モデル事務所のオーディションに一発で合格するくらいには実力があっても身長が低いせいでスタートラインにすら立てない、都村育人が作った服がファッション雑誌に載って人気モデルがいいねボタンを押すくらいにはセンスがあって身分を偽って父親の前に連れていけばファッションデザイナーとしてスカウトされる(後で高校生だとわかり破談になる)程度の素質がある
二人共業界でやっていけるだけの才能と情熱を持ち合わせていながら状況がそれを許さない
二話では都村育人視点になり藤戸千雪の父親から事務所から独立したファッションデザイナーを紹介される。今業界の登竜門である東京のファッションショーを目前に控えそのデザイナーは非常にピリピリしていてショーの当日に手配していたモデルが来ないトラブルが発生し代理で藤戸千雪が派遣される。180cmの代わりに158cmの千雪が送られて来て激怒の末途方にくれる、当然服のサイズがぶかぶかで手直ししようとした従業員の女性が今までの過労がたたってダウン、デザイン専門で裁縫ができないそのデザイナーに対し意を決して自分に任せてくれるよう頼んだ所で2話が終わる
2話で都村育人は厳しい業界の世界とプロフェッショナルの覚悟を垣間見ることになる、新進気鋭のデザイナーが6ヶ月の期間をかけ従業員2人もハードワークをこなしファッションモデル達もこのショーの成功させる為に皆で尽力している。急遽派遣された藤戸千雪も普段の強気の態度は鳴りを潜め低姿勢の態度に終始。都村育人の前で服を脱ぐ藤戸千雪で恥ずかしがる育人だがショーではモデルが何度も服を変える為裸で着替えるのはごく普通のことであり実際周りの誰もそんなことを気にしない、同級生に裸を見られることに躊躇せず千雪のスタイルもモデル体型を維持していてまだ自分の服を他人に見られるのを恥ずかしいと思っているアマチュア半分の育人よりずっとプロ意識が高い。
この二人は何度困難に遭遇しても決して諦めないところが良い、藤戸千雪はそれこそ無数に無理だ諦めろと言われても決して折れず都村育人も初日にデザイナーに首を宣告されても数少ないチャンスだからと向こうが根負けするほどに食らいつく、困難に直面しても諦めない若者の姿をみるとこちら側は共感し素直に応援したくなる
3話でタイトルがつけられるという序盤の山場で非常に気になる、前情報なしでたまたま見たけどこれは大当たりの可能性大、良作どころか名作まで行く
手応えあり、当然最終回まで見ます。