剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
龍のメリメロ鍋
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
飛空艇で龍を捕まえ、売りさばくことで生計をたてる龍獲りを描いた物語。
フルCGの作画はなかなか見処があり、不思議な世界観に引き込まれる。
どんなアニメかを、一言で述べるのは難しいアニメ。
ちなみに、「メリメロ」とはフランス語で、「ごちゃまぜ」という意味で、まあ、「ごった煮」みたいなもんです。ちょっとお洒落にしちゃいましたw
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作、「オロチ狩り」=「捕鯨」なんだけど、実に日本人らしい視点で描かれていると思った。
万物に対する感謝や畏敬。
神道の基本的な考え方が、背景にゆらりと流れているため、日本人として共感できる部分が多い。
本作がこだわっているのは、ミカが言うとおり、「食べるために捕る、捕るからには食べる」という、非常にシンプル且つ根元的な原理だろう。途中途中に挟み込まれる3分クッキングは、飯テロ狙いというより、「おいしく食べることが竜への礼儀」ってことなんだろうけど、アニメ化に際し演出を凝ってしまったためか、「え? グルメアニメなの?」と、視聴者を迷わせてしまった気がした。料理に関しては変に凝らずに、さらっと旨そうに作った方がこのアニメには合っていたように思う。
というか、ここがこのアニメの難しいところで、何アニメかが、
「分からない」。
この点は、Wikiが端的に上手くまとめてると思うので引用する。
「龍と呼ばれる生物が棲息する世界観を舞台に、龍を狩って生計を立てる「龍捕り」たちを描く群像劇。ハイ・ファンタジーに加えて、捕獲した龍を用いた料理を作るグルメ要素や、登場人物たちの日常生活を取り上げる日常系の要素をもつ。」
とある通り、「ごちゃ混ぜ」なんだよね、良くも悪くも。
私も☆4で高評価だから、確かに面白かったんだけど、見終わって、何が面白かったかと問われれば、はっきり答えられない感じがする。
多分この作品は、作画と世界観、声優さんの演技でかなり救われていると思う。だって、否応なく感動しちゃったもんな。
でも、「じゃあ何に感動したのか」と問われても、やっぱり、
「分からない」。
この作品は、緻密な計算の上に、龍が大きく関わる世界の真実だとか、「万物に対する感謝や畏敬」以外のテーマやメッセージだとかが隠れているような気もするし、そんなん全くなく、ただ、「面白そうな要素を節操なく並べただけの雰囲気アニメ」のような気もする。ここが正直、
「分からない」。
この「分からない」の正体が分かった時、☆5になるポテンシャルも秘めているアニメだとも思うし、☆3に落としてしまわなければいけないアニメかもしれないので、そういう意味でも、2期は多いに期待したい。
まあ、ジローとカーチャの話とか、「理屈なく」感動できた話もあったし、とりあえず満足のアニメでしたよ、現時点では。
あぁ、あと、「手すりくらいつけれ」(笑)
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
CGか~。雰囲気は良いね。食べるために龍を捕らえる。なんか、捕鯨っぽい? 絶滅とか、そっちいく?
2話目 ☆3
3話目 ☆4
4話目 ☆4
感想消えてる。キャラを深めていく展開。龍涎香、鯨の結石だよな、確か。ますます捕鯨だな。生きることに目的がないから、目的を、人生の喜びを求める。食うことも、その1つ。
5話目 ☆3
対海賊戦、面白かった。ミカ、格好良かった。だから、飯食ってマシンガンミスとかコメディ入れず、ずっと格好良いだけでよかったのに。
6話目 ☆3
7話目 ☆4
ちょっと切ない恋物語。まあ、風俗嬢に恋してもな~。気持ちは、わからんくもないが。
8話目 ☆4
酷い惨状って、日本語(苦笑) 喰うために殺す。途中に入る、畏怖の表現が、上手い。美しさを感じるわけね。
9話目 ☆5
合掌? 宗教の形式は日本っぽい? 解体の苦労、生臭さまで魅せる。切ないな~、ジローとカーチャ。そして、美しい。ヘリからの景色とか、魅せ処がちゃんとわかってる。ちょっと大人になったジローが可愛い(笑)
10話目 ☆
11話目 ☆4
食べることは生きること。小竜、可愛いな~。
12話目 ☆4
最後は、なんかスゲェ豪華にまとめたな(笑) ド派手だった~。
{/netabare}